「胃カメラを勧められたけれど、…
公開日:2026年10月21日
更新日:2026年10月21日

目次
「胃カメラと大腸カメラ、両方受けたいけれど、何度も通院するのは大変」
「できれば1日で検査を終わらせたい」
「同じ日に2つの検査を受けて、体に負担はないの?」
そんな疑問をお持ちではありませんか。
胃カメラと大腸カメラは、条件が合えば同じ日に受けることができます。
検査日をまとめることで通院や予定調整の負担を減らせる一方、すべての方に適しているわけではありません。
大切なのは、胃と大腸の両方を調べる必要があるか、そして安全に検査を受けられるかを確認することです。
今回は、同日検査のメリット・デメリット、検査前の準備、鎮静剤の使用、当日の流れについて解説します。

胃カメラと大腸カメラの同日検査とは?
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)と大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)を、同じ日に順番に行う方法です。
「同時検査」という名前ですが、2本のカメラを同時に入れるわけではありません。
胃カメラでは、食道・胃・十二指腸を観察します。胃炎、胃潰瘍、胃がんなどの病気を調べることができます。
大腸カメラでは、肛門から内視鏡を挿入し、大腸の粘膜を観察します。大腸ポリープ、大腸がん、腸の炎症などを調べる検査です。
ただし、両方の検査を受けても、小腸を含む消化管のすべてを観察できるわけではありません。
同日検査の目的は、検査を増やすことではなく、必要な検査をできるだけ負担の少ない方法で受けていただくことです。

同日検査にはどんなメリットがある?
1.検査のために予定を空ける日を減らせる
胃カメラと大腸カメラを別々の日に受ける場合、検査日の調整が2回必要になります。
お仕事、ご家庭の用事、介護などで忙しい方にとって、予定を合わせること自体が負担になることもあるでしょう。
同日検査であれば、2つの検査を1日にまとめられます。
ただし、事前診察や検査後の結果説明のために、別途通院が必要になる場合があります。
2.食事制限や検査の準備をまとめられる
胃カメラでは胃の中を空にする必要があり、大腸カメラでは下剤を使って腸の中をきれいにします。
同日検査なら、絶食や食事制限の期間をまとめやすくなります。
ただし、大腸カメラの下剤が不要になるわけではありません。
下剤の量や飲み方は、便秘の程度や体調などによって調整が必要です。
3.検査前の緊張や不安をまとめられる
内視鏡検査に対して、「痛いのでは」「苦しくなったらどうしよう」と不安を感じる方は少なくありません。
別々の日に受けるよりも、1日で終わることで気持ちの負担が軽くなる方もいらっしゃいます。
一方で、1日に2つの検査を受けること自体に不安がある場合には、無理に同日にまとめる必要はありません。

どんな方に同日検査が向いている?
同日検査を考えるうえで、最も重要なのは、胃カメラと大腸カメラの両方に検査を行う理由があることです。
例えば、次のような場合には、両方の検査を検討することがあります。
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胃の不調が続いており、便潜血検査でも陽性を指摘された方
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胃痛や食欲低下に加えて、血便や便通の変化がある方
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貧血を指摘され、消化管からの出血が疑われる方
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過去の検査結果などから、胃と大腸の両方の経過観察が必要と判断された方
一方、胃もたれだけ、便秘だけといった症状であれば、最初から両方の内視鏡検査が必要とは限りません。
症状の経過や診察結果によっては、血液検査、便検査、お薬による治療などから検討する場合もあります。
「せっかくなので両方受けたほうが安心」と考える方もいらっしゃいますが、検査にはそれぞれ負担やリスクがあります。
必要性を確認したうえで、検査方法を選びましょう。

同日検査のデメリットと注意点
便利な同日検査ですが、必ずしもすべての方におすすめできる方法ではありません。
検査や院内で過ごす時間が長くなる
2つの検査を続けて行うため、単独の検査よりも時間が長くなります。
また、大腸カメラの前には下剤を飲んで腸をきれいにする必要があり、準備にも時間がかかります。
検査当日は、時間に余裕を持って予定を組むことが大切です。
体調や持病によっては負担が大きくなる
高齢の方や、心臓・肺・腎臓などに病気がある方では、下剤による脱水や検査中の体調変化に注意が必要です。
睡眠時無呼吸症候群がある方では、鎮静剤を使う際に呼吸状態への配慮が必要になることもあります。
年齢だけで検査の可否が決まるわけではありません。普段の体調、持病、お薬、検査の必要性を合わせて判断します。
内視鏡検査には合併症のリスクがある
内視鏡検査では、まれに出血や消化管に穴が開く穿孔(せんこう)などが起こることがあります。
特に組織採取やポリープ切除を行う場合には、追加の注意が必要です。
検査の利点だけでなく、こうしたリスクについても事前に説明を受け、納得したうえで受けることが大切です。
鎮静剤を使って胃カメラと大腸カメラを受けられる?
「胃カメラも大腸カメラも怖い」という方にとって、鎮静剤の使用は気になるポイントだと思います。
鎮静剤は、緊張や不安を和らげ、うとうとした状態で検査を受けやすくするためのお薬です。
使用するお薬や患者さんの反応によって、眠気の程度には個人差があります。
鎮静剤を使用しても、必ず完全に眠れるわけではなく、全身麻酔と同じものでもありません。
また、鎮静剤には血圧低下や呼吸が弱くなるなどのリスクがあるため、患者さんの状態に合わせた使用が必要です。
横濱おなか診療所では、必要に応じて鎮静剤を使用した内視鏡検査に対応しています。
大腸カメラでは、お腹の張りを軽減するため、腸管に吸収されやすい炭酸ガスを使用しています。
鎮静剤を使うかどうかは、検査への不安、過去の経験、持病などを確認しながら相談できます。
なお、鎮静剤を使用した場合は、検査当日の自動車・バイク・自転車の運転はできません。 公共交通機関やご家族の送迎などをご検討ください。
胃カメラと大腸カメラを同じ日に受ける流れ
実際にどのような準備が必要なのか、一般的な流れをご説明します。
同日検査の基本的な流れ
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事前診察・検査日決定
症状、持病、服薬状況などを確認し、検査の必要性と日程を決めます。
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検査前日
指示された食事内容や下剤の服用方法を守り、検査に備えます。
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胃カメラ・大腸カメラ
2つの検査を順番に行います。実施順序は検査計画によって異なります。
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休息・結果説明
検査後に体調を確認します。組織検査を行った場合などは、後日結果説明を受けます。

検査前にお薬の確認が必要です
特に、血液を固まりにくくする薬、糖尿病のお薬、インスリンなどを使用している方は、事前に医師へお知らせください。
絶食や検査処置に合わせて調整が必要になることがあります。
自己判断でお薬を中止せず、必ず医師の指示に従ってください。
また、腸閉塞の既往や強い便秘がある方、下剤を飲むことに不安がある方も、事前にご相談ください。
ポリープが見つかった場合は?
大腸カメラでポリープが見つかった場合、その大きさや形、使用しているお薬、検査時の状態などによって対応が変わります。
その場で切除できる場合もあれば、後日改めて治療を行ったり、専門施設へ紹介したりすることもあります。
ポリープを切除した場合は、検査後の食事や運動などに制限が必要になることがあります。
検査を待たずに受診していただきたい症状
胃や腸の症状がある場合でも、すべての方に内視鏡検査が必要なわけではありません。
軽い胃もたれや便通の変化が一時的に起こり、短期間で改善する場合には、経過を見られることもあります。
一方、胃痛や便通異常が続く場合、体重減少や貧血を指摘された場合、血便がある場合などは、通常の診療で原因を確認することをおすすめします。
特に便潜血検査が陽性となった場合は、症状がなくても精密検査が必要です。便潜血検査をもう一度受けるだけでは、精密検査の代わりにはなりません。
次のような場合には、予約による通常診療を待たず、速やかに救急医療機関へ相談してください。
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突然の激しい腹痛がある
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大量の血便や吐血がある
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黒い便に加えて、冷や汗や強いふらつきがある
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意識が遠のく、倒れるなどの症状がある
こうした症状では、緊急の検査や治療が必要になることがあります。
よくあるご質問(Q&A)
Q1.胃カメラと大腸カメラを同じ日に受けると、体への負担は2倍になりますか?
必ずしも2倍になるわけではありませんが、単独検査より負担が増える可能性はあります。
検査時間や前処置、鎮静剤の使用などを考慮する必要があります。
持病や体調によっては、別々の日に受ける方が適している場合もあります。
Q2.下剤を飲むのが苦手ですが、同日検査はできますか?
下剤に不安があっても、事前に相談することができます。
大腸カメラでは、原則として腸の中をきれいにするための下剤が必要です。
便秘の程度、これまでの下剤の服用経験、持病などを踏まえて準備方法を検討します。
Q3.同じ日にポリープ切除もできますか?
ポリープの状態や患者さんの条件によって異なります。
発見したポリープを必ずその場で切除できるわけではありません。
検査の結果、後日治療が必要となる場合もあります。
Q4.胃カメラと大腸カメラを同じ日に受ける場合、費用はどうなりますか?
検査の目的や実施内容、保険適用の有無によって費用が異なります。
症状や健診異常に対する診療として必要と判断された場合には、保険診療の対象となることがあります。
一方、症状がなく、ご本人の希望で行う検査などは、保険診療にならない場合があります。
生検(組織の採取)やポリープ切除などを行った場合にも、費用が変わります。
Q5.検査が終わったら、すぐに食事や仕事ができますか?
検査内容や鎮静剤の使用状況によって異なります。
胃の麻酔が残っている間は、飲食を控える必要があります。
また、ポリープ切除後には食事や運動の制限が必要な場合があります。
鎮静剤を使った場合は、眠気やふらつきが残ることがあるため、当日は無理な予定を入れずにお過ごしください。
横濱おなか診療所で同日検査を相談したい方へ
横濱おなか診療所では、胃カメラ・大腸カメラの検査を行っています。
胃と大腸の両方の検査をご希望の場合には、まず症状やこれまでの検査歴、持病、お薬などを確認します。
当院では、細い胃カメラの使用や、大腸カメラでの炭酸ガス送気、必要に応じた鎮静剤の使用など、検査に伴う苦痛を減らすための工夫を行っています。
ただし、同日検査への対応は、患者さんの状態や検査枠、医師の判断によって異なります。
「両方の検査が必要なのか分からない」という段階でもご相談いただけます。
受診の際には、お薬手帳や過去の内視鏡検査結果、健診結果などをお持ちいただくと、判断の参考になります。
ご予約・ご相談
横濱おなか診療所(横浜市緑区・中山駅近く)
045-507-8715
胃カメラ・大腸カメラをご希望の方は、お電話でご相談ください。
検査には事前の確認や準備が必要なため、インターネットから直接検査予約を取ることはできません。
詳しくは、当院の内視鏡検査のご案内もご覧ください。
まとめ|大切なのは、必要な検査を無理なく受けること
胃カメラと大腸カメラは、条件が合えば同じ日に受けることができます。
検査日をまとめられることは大きなメリットですが、安全性や体調への配慮も欠かせません。
「ピンピンコロリを日常生活に。」
当院では、病気を調べることだけでなく、必要な検査や治療を通じて、これからも自分らしく日常生活を送っていただくことを大切にしています。
検査を受けるかどうか迷っている方も、まずは今の症状や不安をお聞かせください。一緒に適切な方法を考えていきましょう。










