「便秘や下痢が続くけど、年齢の…
公開日:2026年03月29日
更新日:2026年03月29日

「胃もたれが続く」
「お腹の張りや便秘・下痢が気になる」
「健診で便潜血が陽性だった」――
こうしたお悩みを抱えて来院される方は、
年々増えています。
消化器症状は“胃だけ”“腸だけ”と
切り分けにくいことが多く、
実際の診療でも
「胃カメラ(上部内視鏡)と大腸カメラ(下部内視鏡)の
両方を検討した方がよい」ケースは少なくありません。

そこで当院がご提案できるのが、
胃大腸同時内視鏡検査(上下部内視鏡検査)です。
これは、
同じ日に胃カメラと大腸カメラを続けて実施し、
消化管全体をまとめて評価する検査方法です。
忙しい方にとって、
通院回数や準備の負担を減らしながら、
必要な確認をしっかり行える選択肢になります。
本記事では、
「消化器内科」「内視鏡検査」を
探している方に向けて、
胃大腸同時内視鏡検査の
メリット・デメリット、検査の流れ、受診の目安、
そして当院の考え方と特徴を分かりやすくまとめます。
胃大腸同時内視鏡検査(上下部内視鏡検査)とは
胃大腸同時内視鏡検査は、
胃カメラ(上部内視鏡)と大腸カメラ(下部内視鏡)を、
同日に順番に行う検査です。
ここで誤解されやすいのですが、
これは「同時に2本入れる」検査ではありません。
あくまで順番に行う検査で、
患者さんの負担と安全性のバランスを取りながら進めます。
私たちが同時検査を選択肢としてお話しする理由はシンプルです。
胃と腸はつながっており、
症状も影響し合うことがあるため、
「一度の検査日で、必要な情報をまとめて確認できる」ことが
診断や治療方針の決定に役立つ場面があるからです。
こんな症状がある方は、同時検査をご相談ください(受診目安)
当院では、
次のような症状がある方に対して、
胃カメラ・大腸カメラの必要性を丁寧に判断しています。
胃だけ、腸だけの検査で十分な場合もありますし、
両方の確認が安心につながる場合もあります。
胃の症状が気になる
- 胃痛、みぞおちの痛み
- 胸やけ、呑酸(酸っぱいものが上がる)
- 胃もたれ、早期満腹感
- 吐き気、食欲低下
腸の症状が気になる
- 腹痛が続く/繰り返す
- 下痢が長引く、便が細い、残便感がある
- 便秘が続く、急に便通が変わった
- 血便、黒い便、貧血を指摘された
- 体重減少、原因不明のだるさ
健診で指摘があった(特に便潜血陽性)
便潜血陽性は「痔があるから大丈夫」と
自己判断されがちですが、
私たちは安易に決めつけません。
出血の原因は大腸の炎症やポリープなど様々で、
見落としを減らすためにも大腸内視鏡検査が重要に
なることがあります。
症状が乏しくても、結果が陽性なら一度ご相談ください。
胃カメラ+大腸カメラを同日に受けるメリット
同時検査には、
特に「忙しい方」「検査の準備が不安な方」に
とって嬉しい点がいくつかあります。
当院が患者さんと相談しながら
同時検査をご案内するのは、
次のようなメリットが期待できるからです。
1)通院・予定調整をまとめやすい
胃カメラと大腸カメラを別日にすると、
検査日が2回になります。
仕事や家事、介護などで時間を取りにくい方にとって、
日程調整そのものが大きな負担になることがあります。
同時検査なら、検査日をまとめられるため、
スケジュールを組みやすくなります。
2)食事制限・下剤(前処置)が1回で済む
大腸カメラは、
腸の中をきれいにするための準備
(食事制限、下剤、腸管洗浄)が必要です。
ここを「もう一度やる」と考えると、
検査のハードルが上がってしまう方も少なくありません。
同時検査では、
この準備を1回にまとめられるため、
負担感を軽くできる可能性があります。
3)緊張する時間が1回で済む
内視鏡検査は、
初めての方ほど緊張します。
検査台に上がる回数、点滴の回数、
待機時間などが2回になるより、
1回で終わる方が気持ちが楽だという方も多いです。
デメリット・注意点(同時検査が向かないこともあります)
一方で、
同時検査がすべての方に
最適というわけではありません。
私たちは
「便利だから同時にしましょう」
と一律には勧めず、
体調や背景を踏まえて判断しています。
- 検査時間は単独より長くなる可能性があります
- 鎮静剤を使う場合、
検査当日の運転(車・バイク・自転車)はできません - 心臓や呼吸器の病気、睡眠時無呼吸、
重い基礎疾患がある方は、
鎮静方法の調整や検査計画の工夫が必要です - 症状がない場合、
保険適用の扱いが変わることがあります
(診察で状況を確認します)
不安がある方ほど、
私たちは「検査をする/しない」だけでなく、
「どうすれば安全に、納得して受けられるか」を
一緒に考えます。
検査の流れ(前日〜当日)をイメージしやすく解説
ここでは、
一般的な流れを当院の運用イメージに近い形で
ご紹介します。
(詳細は予約時に個別にご案内します)
1)事前診察:ここが一番大切です
検査の適応を決めるために、
症状の経過、既往歴、アレルギー、内服薬
(血液をサラサラにする薬など)を確認します。
過去に内視鏡検査でつらかった経験がある方も、
遠慮なく教えてください。
問診と丁寧な診察を行います
2)前日:食事の工夫と準備
胃カメラは空腹が必要で、
大腸カメラは腸に残渣が少ない状態が望ましいため、
前日から食事内容に注意していただきます。
具体的には
「消化の良い食事」
「繊維・脂肪が多いものを控える」
といったポイントが中心です。
(便秘が強い方は、準備方法を調整することもあります)
3)当日:腸管洗浄(下剤)→来院
当日は基本的に絶食です。
腸管洗浄液を一定時間かけて服用し、
排便が透明に近づいたら検査が
可能になります。
ここが不十分だと、
観察の精度が下がったり、
検査時間が延びたりすることがあるため、
私たちは準備の段階も丁寧にサポートします。
4)検査:胃カメラ→大腸カメラ(順序は体調や運用で調整)
同日検査では、
胃カメラを行ってから大腸カメラへ進むケースが多いですが、
患者さんの状態や当日の状況に応じて柔軟に判断します。
必要に応じて処置
(生検、ポリープ切除の適応判断など)も行います。
5)検査後:休憩と説明
鎮静剤を使用した場合は、
しっかり休憩してからお帰りいただきます。
ふらつきが残ることがあるため、
当日は無理せずお過ごしください。
結果説明は
当日お伝えできる範囲を丁寧にお話しし、
組織検査がある場合は後日詳しくご説明します。
鎮静剤(眠くなるお薬)について:不安が強い方ほどご相談ください
内視鏡検査への不安で多いのは、
「苦しそう」「痛そう」「恥ずかしい」
「途中で耐えられるか心配」と
いったお気持ちです。
私たちは、
その不安を“気合いで乗り切るもの”
とは考えていません。
検査の安全性を確保しながら、
できるだけ負担を軽くする工夫を重ねています。
その一つが鎮静剤です。
鎮静剤を使うことで、
うとうと眠っているような状態になり、
検査中のつらさが軽くなることがあります。
もちろん鎮静剤には注意点もあるため、
体質や既往歴を踏まえて最適な方法を検討します。
鎮静剤を用いながら、胃カメラと大腸カメラを同時に行うことが出来ます
横濱おなか診療所(横浜・中山駅)の内視鏡検査:当院が大切にしていること
当院は、「消化器内科」「内視鏡検査」を
安心して受けられる場所でありたいと考えています。
そのために、私たちは次の点を大切にしています。
1)“とにかく検査”ではなく、納得できる医療
症状の背景は人それぞれです。
いきなり検査の話だけを進めるのではなく、
生活状況、便通、食事、ストレス、服薬状況まで
丁寧に確認し、
「なぜその検査が必要か」
「他の選択肢はあるか」も
含めて説明します。
2)負担を減らす工夫(お腹の張り・苦痛への配慮)
内視鏡検査は、
腸に空気を入れることで
張りが出やすいのが悩みどころです。
私たちは検査後の負担を減らす工夫を取り入れ、
できるだけ楽にお帰りいただけるようにしています。
3)「相談しやすさ」を大切に
「この程度で受診していいのかな」
「検査は怖いけど、放置も不安」――
その気持ちのまま時間が過ぎてしまう方もいます。
私たちは、早い段階で相談していただくことが、
結果的に安心につながると考えています。
よくある質問(FAQ)
Q1:同日検査は誰でもできますか?
すべての方に適しているわけではありません。
基礎疾患や内服薬、過去の検査状況によっては、
別日に分けた方が安全な場合があります。
まずは診察で一緒に決めましょう。
Q2:検査当日は仕事に行けますか?
鎮静剤を使用した場合は、
ふらつきや眠気が残る可能性があるため、
当日は重要な業務は避けてください。
運転もできません。
可能なら半日〜1日はゆとりを持った予定をおすすめします。
Q3:下剤が飲めるか不安です
下剤が苦手な方は少なくありません。
服用ペース、味の工夫、
体調に合わせた調整など、
できる範囲でサポートします。
遠慮なく事前にご相談ください。
まとめ:胃も腸も気になるなら、同時検査で「一度に確認」も選択肢です
胃の不調と腸の不調は重なりやすく、
症状だけで原因を決めつけるのは
危険なことがあります。
だからこそ私たちは、
必要に応じて
胃カメラ・大腸カメラを適切に使い分け、
安心できる診療につなげたいと考えています。
胃大腸同時内視鏡検査(上下部内視鏡検査)は、
忙しい方でも通院回数や準備の負担を
まとめやすい検査方法です。
一方で、安全性を最優先に、
体調や既往歴を踏まえた判断が欠かせません。









