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家庭血圧の正しい測り方|診察室血圧との違い

公開日:2026年06月03日
更新日:2026年05月30日

健康診断や診察のときに「血圧が少し高いですね」と言われた経験はありませんか。
一方で、ご自宅で測るとそれほど高くない方もいれば、診察室では正常なのに家庭で測ると高い方もいます。
血圧は一度の測定だけで判断するのではなく、日常生活の中でどのくらいの血圧で過ごしているかを見ることが大切です。

横浜市緑区・中山駅近くの横濱おなか診療所でも、高血圧が気になる方には、診察室での血圧だけでなく、家庭血圧の記録をお願いすることがあります。
今回は、家庭血圧の正しい測り方と、診察室血圧との違いについて、内科診療の視点からわかりやすくお伝えします。

家庭血圧とは?

家庭血圧とは、文字通りご自宅で測る血圧のことです。
病院やクリニックで測る血圧は「診察室血圧」と呼ばれます。
血圧には、診察室で測る血圧、自宅で測る家庭血圧、専用の機械を装着して1日を通して測る24時間血圧などがあります。

その中でも家庭血圧は、普段の生活に近い状態で繰り返し測定できるため、日常の血圧を知るうえでとても役立ちます。
高血圧は、頭痛やめまいなどの症状が必ず出る病気ではありません。
むしろ、自覚症状がほとんどないまま進み、将来の脳卒中、心筋梗塞、心不全、腎機能低下などにつながることがある点に注意が必要です。
そのため、症状があるかどうかではなく、血圧の数値を継続して確認することが大切です。

診察室血圧と家庭血圧はなぜ違うのか

診察室で血圧を測ると、緊張や不安、移動直後の影響などで、普段より高く出ることがあります。
これを一般に白衣高血圧と呼びます。

反対に、診察室では正常でも、家庭や職場など日常生活の中では血圧が高くなる方もいます。
これは仮面高血圧と呼ばれ、診察室の測定だけでは見逃されることがあります。

特に朝の血圧が高い方、仕事中に血圧が上がりやすい方、糖尿病・脂質異常症・慢性腎臓病などがある方では、家庭血圧の確認が重要です。

当院でも、診察室での一回の血圧だけで「薬を始める」「薬を増やす」と決めるのではなく、できるだけ家庭血圧の記録も参考にしながら、患者さんの生活背景に合った治療を考えています。

家庭血圧の目安

一般的に、診察室血圧では140/90mmHg以上が高血圧の目安とされます。
一方、家庭血圧では、よりリラックスした状態で測るため、135/85mmHg以上が高血圧の目安になります。

つまり、家庭で測っているから少し低めに見てよいということではありません。
家庭血圧は診察室血圧よりも基準がやや低く設定されています。

また、治療中の方では、年齢や合併症、ふらつきの有無などによって目標値が変わることがあります。
血圧の数値だけを見て自己判断で薬を中止したり、量を変えたりすることは避けてください。

家庭血圧の正しい測り方

家庭血圧は、測り方によって数値が大きく変わることがあります。
せっかく毎日測っていても、測定条件がばらばらだと、診療に活かしにくくなります。

大切なのは、毎日なるべく同じ条件で測ることです。
おすすめは、上腕で測るタイプの血圧計です。

手首式の血圧計も便利ですが、手首の位置が心臓より高い・低いだけで数値が変わりやすいため、可能であれば上腕式を選ぶとよいでしょう。
測定前には、トイレを済ませ、椅子に座って1〜2分ほど安静にします。
足を組まず、背もたれに軽く背中をつけ、腕の力を抜いて測ります。
カフは素肌または薄手の衣服の上に巻き、腕を心臓の高さに保ちます。
測っている間は、会話をせず、体を動かさないようにしましょう。

いつ測ればよいですか?

家庭血圧は、基本的に朝と夜の2回測ると状態を把握しやすくなります。
朝は、起床後1時間以内、トイレを済ませたあと、朝食前、内服薬を飲む前に測ります。

夜は、就寝前の落ち着いた時間に測ります。
運動直後、入浴直後、飲酒後、食後すぐ、喫煙直後などは血圧が変動しやすいため、日常の血圧を見る目的では避けた方がよいでしょう。

1回のタイミングで原則2回測り、その平均を記録する方法がすすめられています。

毎日完璧にできなくても構いません。
まずは週5日以上を目安に、できる範囲で続けてみてください。

記録するときのポイント

家庭血圧は、測るだけでなく記録して診察時に見せることが大切です。
血圧手帳、スマートフォンのメモ、血圧計のアプリなど、続けやすい方法で構いません。

記録するときは、上の血圧、下の血圧、脈拍、測定した時間を書いておくと診療に役立ちます。
また、睡眠不足、強いストレス、飲酒、体調不良、薬の飲み忘れなどがあった日は、簡単にメモを添えておくと、血圧変動の原因を考えやすくなります。

血圧は、1日だけ高いからすぐに危険というものではありません。
ただし、高い状態が続いているのか、一時的な変動なのかを見分けるためには、記録がとても大切です。

受診を考えた方がよい血圧の目安

家庭血圧で135/85mmHg以上が続く場合は、一度ご相談ください。
特に、朝の血圧が高い状態が続く方、上の血圧が160mmHg以上になることが多い方、
下の血圧が100mmHg前後まで上がる方は、早めの確認をおすすめします。

また、
胸の痛み、
息切れ、
強い頭痛、
ろれつが回らない、
片側の手足に力が入らない、
急な視野の異常などを伴う場合は、
通常の外来受診を待たず、救急対応が必要になることがあります。

血圧が高いこと自体に症状がなくても、動脈硬化、心臓、脳、腎臓への負担は少しずつ積み重なります。
健診で高血圧を指摘された方、家庭血圧が高めの方、薬を飲むべきか迷っている方は、早めに内科で相談していただくと安心です。

高血圧は生活習慣病全体で考えることが大切です

高血圧は、血圧だけを見て終わる病気ではありません。
脂質異常症、糖尿病、肥満、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群、腎機能低下などと重なっていることも少なくありません。
血圧が高い方では、採血、尿検査、心電図、必要に応じた画像検査などを通して、全身のリスクを確認することが大切です。

横濱おなか診療所は、横浜市緑区・中山駅近くで、消化器内科、胃腸内科、肛門外科、内科、内視鏡検査を行っている診療所です。
胃カメラ・大腸カメラなどの内視鏡検査をきっかけに受診された方でも、血圧、脂質、血糖、体重、肝機能など、内科的な健康管理についてご相談いただくことがあります。

おなかの症状だけでなく、生活習慣病も含めて、患者さんの将来の健康を一緒に考えていくことを大切にしています。

当院での家庭血圧の活用

当院では、診察室での血圧だけで判断せず、できるだけ家庭血圧の記録を確認しながら診療を行います。

「病院ではいつも高く出る」
「家では正常なのに健診で指摘される」
「薬を飲んでいるが朝だけ高い」
「血圧の薬を始めるべきか迷っている」

このような場合、家庭血圧の記録がとても役立ちます。

必要に応じて、食事、塩分、体重、運動、睡眠、飲酒、ストレスなども一緒に確認し、薬だけに頼りすぎない管理を考えていきます。
もちろん、すでに薬が必要な状態の方に対しては、脳卒中や心筋梗塞、腎機能低下を防ぐために、適切な薬物治療を提案することもあります。
大切なのは、数値だけを下げることではなく、将来の病気を防ぐために血圧を整えることです。

まとめ

家庭血圧は、診察室血圧だけではわからない普段の血圧を知るための大切な情報です。
正しく測り、継続して記録することで、白衣高血圧や仮面高血圧に気づきやすくなります。
血圧は、自覚症状がないまま高い状態が続くことがあります。
そのため、症状がないから大丈夫と考えるのではなく、家庭血圧を通してご自身の状態を知ることが大切です。

横浜市緑区・中山駅周辺で、健診で高血圧を指摘された方、家庭血圧が高めで気になる方、内科で相談したい方は、無理に自己判断せずご相談ください。
横濱おなか診療所では、消化器内科、肛門外科、内視鏡検査だけでなく、生活習慣病を含めた内科診療にも対応しています。
患者さん一人ひとりの生活に合わせて、続けやすい血圧管理を一緒に考えていきます。

よくある質問

Q1. 家庭血圧は毎日測らないと意味がありませんか?

毎日測れるのが理想ですが、最初から完璧を目指す必要はありません。
まずは朝と夜、週5日以上を目安に続けてみましょう。
継続した記録があると、診察時に血圧の傾向を判断しやすくなります。

Q2. 1回目と2回目の血圧が違う場合はどうすればよいですか?

血圧は少しの緊張や姿勢でも変動します。
原則として1回の測定機会に2回測り、その平均を記録するとよいでしょう。
大きく差がある場合は、測定前に十分安静にできていたか、カフの位置がずれていないかを確認してください。

Q3. 家では正常なのに診察室で高い場合、治療は不要ですか?

診察室だけで高くなる白衣高血圧の可能性があります。
ただし、将来的に持続的な高血圧へ進むこともあるため、定期的な確認は大切です。
家庭血圧の記録を続けながら、医師と相談して経過を見ていきましょう。

Q4. 診察室では正常なのに家庭血圧が高い場合は問題ですか?

診察室では正常でも、家庭血圧が高い場合は仮面高血圧の可能性があります。
見逃されやすい一方で、心臓や脳、腎臓への負担が続いていることがあります。
家庭血圧で135/85mmHg以上が続く場合は、早めに内科で相談してください。

Q5. 血圧の薬は一度始めるとやめられませんか?

必ず一生やめられないというわけではありません。
体重、塩分、運動、睡眠、飲酒などの改善により、薬の量を調整できることもあります。
ただし、自己判断で中止すると血圧が再上昇することがあるため、必ず医師と相談しながら判断しましょう。

 

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