私は日々、腹痛や便秘、下痢、痔…
公開日:2026年04月19日
更新日:2026年04月19日

目次

健康診断で
「血糖値が高いですね」
「HbA1cが高めです」
と言われて、不安になったことはありませんか。
一方で、糖尿病といわれても、
「今は特に症状がないから大丈夫かな」
「まだ薬を飲むほどではないのでは」
と思われる方も少なくありません。
実際、私も日々の診療の中で、
胃腸の不調やおしりの症状をきっかけに受診された方から、
健診結果についてご相談を受けることがあります。
そこで感じるのは、糖尿病はとても身近な病気である一方、
意外と正しく知られていないことが多いということです。
糖尿病は、初期には自覚症状がほとんどないまま進行することがあります。
しかし、早めに気づいて生活習慣を整え、
必要に応じて治療を始めることで、
将来の合併症を防ぐことにつながります。
横濱おなか診療所では、
消化器内科としておなかの症状を診るだけでなく、
高血圧・脂質異常症・糖尿病などの
生活習慣病の診療も行っています。
「おなかのことを相談したついでに、血糖値のことも聞いてみたい」
そのような方も、どうぞお気軽にご相談ください。
糖尿病とはどんな病気?
糖尿病とは、血液の中のブドウ糖、
つまり血糖が高い状態が続く病気です。
私たちは、食事からとった糖をエネルギーとして使っています。
そのときに大切な働きをするのが、
すい臓から分泌されるインスリンというホルモンです。
インスリンには、
血液中の糖を細胞の中へ取り込ませ、血糖値を下げる働きがあります。
ところが、
このインスリンの分泌が不足したり、
うまく働きにくくなったりすると、
血液の中に糖が多く残るようになります。
これが糖尿病です。
糖尿病というと、
「甘いものの食べすぎでなる病気」
というイメージを持たれることがありますが、
実際にはそれだけではありません。
体質、加齢、運動不足、食べすぎ、体重増加、睡眠不足、生活リズムの乱れなど、
いくつもの要因が重なって発症します。
特に日本人に多いのは2型糖尿病で、
いわゆる生活習慣病としての糖尿病の多くがこれにあたります。
糖尿病は「症状が出にくい」病気です
糖尿病について私が特にお伝えしたいのは、
初期には症状が乏しいことが多いという点です。
かなり血糖値が高くなっていても、
日常生活の中でははっきりとした
不調を感じないことがあります。
そのため、
健康診断や別の目的で受けた採血で偶然見つかる方も少なくありません。
血糖値が高い状態が続くと、次のような症状がみられることがあります。
- のどが渇く
- 水分をよく飲むようになる
- 尿の回数が増える
- 体重が減ってきた
- 疲れやすい
- だるさが続く
- 傷が治りにくい
ただ、こうした症状が出ているときには、
すでに高血糖がしばらく続いていた可能性もあります。
ですから、「症状がないから大丈夫」とは言い切れません。
健診で血糖値やHbA1cを指摘された場合には、
一度きちんと確認することが大切だと考えています。
糖尿病の種類
糖尿病にはいくつかの種類がありますが、
一般の外来でよくみるのは主に次の2つです。
1型糖尿病
インスリンを作る細胞が障害されて、
インスリンがほとんど出なくなるタイプです。
若い方に多いイメージがありますが、
年齢を問わず発症することがあります。
多くの場合、インスリン治療が必要になります。
2型糖尿病
日本で最も多いタイプです。
体質に加えて、食事、運動、体重、加齢、生活習慣などが関わって発症します。
一般に「生活習慣病としての糖尿病」としてイメージされるのは、この2型糖尿病です。
このほかにも、妊娠中にみつかる妊娠糖尿病や、
ほかの病気や薬剤が関係する糖尿病もあります。
なぜ糖尿病になるのか
2型糖尿病は、
ひとつの原因だけで起こるものではありません。
いくつかの要因が積み重なって、
少しずつ血糖値が上がっていくことが多い病気です。
私が診療の中で特に気をつけて見ているのは、次のような背景です。
- 食べすぎ、間食が多い
- 夜遅い食事が多い
- 運動不足
- 体重増加、内臓脂肪型肥満
- 家族に糖尿病の方がいる
- 高血圧や脂質異常症がある
- 脂肪肝を指摘されている
- 睡眠不足や生活のリズムの乱れがある
糖尿病は単独で起こるというより、
高血圧や脂質異常症、脂肪肝、肥満などと重なっていることがよくあります。
消化器内科の診療でも、脂肪肝や便通異常、おなかの不調をきっかけに採血をすると、血糖異常が見つかることがあります。
おなかの症状と生活習慣病は、別々の話のようでいて、実は背景でつながっていることが少なくありません。
糖尿病を放置するとどうなるのか
糖尿病は、強い痛みが出る病気ではありません。
そのため、忙しさの中でつい後回しになりやすい病気でもあります。
ただ、血糖値が高い状態が長く続くと、
少しずつ血管に負担がかかり、
さまざまな合併症につながります。
代表的なのは、いわゆる三大合併症である
- 網膜症
- 腎症
- 神経障害
です。
進行すると、視力低下、腎機能低下、手足のしびれなどにつながることがあります。
さらに、糖尿病では動脈硬化も進みやすく、心筋梗塞や脳卒中のリスクも高くなります。
つまり糖尿病は、単に「血糖値が高いだけ」の病気ではありません。
全身の血管や臓器に関わる病気です。
だからこそ、症状が少ない段階で向き合うことに意味があります。
糖尿病はどうやって調べるのか
糖尿病の評価では、問診、診察、血液検査、尿検査などを行います。
特に大切なのが、血糖値とHbA1cです。
HbA1cは、過去1~2か月程度の血糖の状態を反映する指標です。
健診結果でもよく見かける項目ですが、
この数値を見ることで、
その場だけでなく、しばらくの間の血糖状態を把握しやすくなります。
健診で
「血糖値が高めです」
「HbA1cが高いです」
「再検査が必要です」
と言われた場合は、症状がなくても一度相談していただくのがよいと思います。

糖尿病の治療は何をするのか
糖尿病治療の基本は、食事療法・運動療法・薬物療法です。
食事療法
まず大切なのは、
極端な制限ではなく、食事の内容や食べ方を整えることです。
量、バランス、食べる時間帯を見直すだけでも、
血糖値に良い影響が出ることがあります。
私は、無理が大きくて続かない方法よりも、
その方の生活の中で続けやすい調整を一緒に考えることが大切だと思っています。
運動療法
運動といっても、
最初から特別なことをする必要はありません。
日常の中で歩く時間を増やす、階段を使う、
少し体を動かす習慣をつけるだけでも意味があります。
無理なく続けられることが何より大切です。
薬物療法
生活習慣の見直しだけでは改善が難しい場合には、
内服薬を使って血糖コントロールを行います。
年齢、体格、血糖値、他の病気の有無などをみながら、
その方に合った治療を考えていきます。
当院での糖尿病診療について
ここは誤解のないよう、きちんとお伝えしておきたい点です。
当院では、糖尿病を含む生活習慣病のご相談を受けていますが、
糖尿病内科専門医による専門外来ではありません。
そのため、当院で行っているのは、
生活習慣の見直しのご提案と、内服薬を中心とした治療です。
健診で血糖異常を指摘された方、
まず身近な医療機関で相談したい方、
おなかやおしりの診療にあわせて生活習慣病についても相談したい方にとって、
入り口としてご利用いただきやすい診療を心がけています。
一方で、
- インスリン治療が必要な場合
- 1型糖尿病が疑われる場合
- 血糖コントロールが難しい場合
- より専門的な検査や合併症評価が必要な場合
には、無理に当院だけで完結させるのではなく、
糖尿病専門医をご紹介させていただいています。
まずは相談しやすい窓口として受診していただき、
必要に応じて専門医療機関と連携する。
そのような形で、患者さんにとって無理のない診療につなげていきたいと考えています。
こんな方は一度ご相談ください
私は、次のような方は一度確認しておくことをおすすめしています。
- 健診で血糖値やHbA1cを指摘された方
- のどの渇き、尿の回数の増加が気になる方
- 最近、体重の増減が気になる方
- 高血圧、脂質異常症、脂肪肝を指摘されている方
- 家族に糖尿病の方がいる方
- 食生活が不規則になりやすい方
- 運動不足が続いている方
- おなかの症状に加えて、生活習慣病のことも相談したい方
糖尿病は、症状がはっきり出る前にみつけて対応することが大切です。
早めに確認することで、将来的な合併症予防につながることがあります。
横濱おなか診療所で大切にしていること
私たちは、消化器内科としておなかの不調を丁寧に診ることはもちろん、
日常の診療の中で生活習慣病の相談にも向き合うことを大切にしています。
血糖値だけをみるのではなく、
普段の食事、体重の変化、生活リズム、便通や腹部症状、健診結果、現在飲んでいるお薬なども含めて確認しながら、その方に合った診療を心がけています。
また、当院ではおしりやおなかの診療に併せて生活習慣病の診療も行わせてもらっています。
「便秘や腹痛の相談のついでに、血糖値のことも相談したい」
「健診で異常が出たけれど、まずは身近なところで相談したい」
そのような方にも受診していただきやすいようにしたいと考えています。
どうぞお気軽にご相談ください。
まとめ
糖尿病は、血糖値が高い状態が続く病気です。
初期には症状が目立たないことも多く、
健診で初めて見つかることも少なくありません。
ただ、早めに気づいて、
食事や運動を見直し、
必要に応じて内服治療につなげることで、
将来の合併症予防が期待できます。
横濱おなか診療所では、
問診と丁寧な診察を行います。
そして、
当院ではおしりやおなかの診療に併せて
生活習慣病の診療も行わせてもらっています。
当院は糖尿病内科専門医による専門外来ではありませんが、
生活習慣の見直しや内服薬を中心とした診療を行い、
必要に応じて専門医療機関へご紹介しています。
糖尿病や生活習慣病について相談したい方は、まずはお気軽にご相談ください。
FAQ
Q1. 糖尿病は甘いものを食べすぎるとなるのですか?
甘いものだけが原因ではありません。食べすぎ全般、運動不足、体重増加、体質、加齢など、さまざまな要因が重なって起こります。
Q2. 症状がなければ受診しなくても大丈夫ですか?
症状がなくても、健診で血糖値やHbA1cを指摘された場合は、一度相談することをおすすめします。糖尿病は初期に症状が乏しいことが多いからです。
Q3. HbA1cとは何ですか?
HbA1cは、過去1~2か月程度の平均的な血糖状態を反映する検査です。糖尿病の診断や経過観察に用いられます。
Q4. 横濱おなか診療所ではインスリン治療も受けられますか?
当院では、生活習慣の改善支援や内服薬を中心とした診療を行っています。インスリン治療が必要な場合や、より専門的な管理が必要な場合には、糖尿病専門医療機関をご紹介しています。
Q5. 消化器内科でも糖尿病の相談はできますか?
はい。おなかの不調だけでなく、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病についてもご相談いただけます。
Q6. どんなタイミングで相談すればよいですか?
健診で血糖値やHbA1cを指摘されたとき、のどの渇きや尿の増加が気になるとき、脂肪肝や他の生活習慣病を指摘されているときは、一度ご相談いただくと安心です。









