健康診断や横浜市の大腸がん検診…
公開日:2026年04月26日
更新日:2026年04月26日

目次
大腸カメラを受ける前に、多くの方が不安に感じることのひとつが「前日は何を食べればよいのか」という点です。
「野菜は体に良いから食べても大丈夫ですか?」
「ヨーグルトや果物は健康的だから問題ないですか?」
「検査前日は何も食べない方がきれいになりますか?」
横濱おなか診療所でも、大腸カメラの説明時にこのようなご質問をよくいただきます。
大腸カメラは、腸の中を直接観察する内視鏡検査です。
小さなポリープや炎症、出血の原因などを確認するためには、
腸の中ができるだけきれいになっていることが大切です。
日本消化器内視鏡学会でも、検査前日は21時頃までに食事を済ませ、
野菜など食物繊維の多い食品を避けること、
水やお茶などの飲水は可能であることが案内されています。
今回は、院長ブログとして、
大腸カメラ前日の食事で避けたい食品とおすすめの食事について、
できるだけわかりやすくお話しします。
大腸カメラ前日の食事が大切な理由
大腸カメラでは、検査当日に下剤を飲んで腸の中をきれいにしていきます。
ただし、前日までの食事内容によっては、下剤を飲んでも腸の中に食べ物のカスが残りやすくなることがあります。
腸の中に便や食物繊維、種、海藻などが残っていると、内視鏡の視野が悪くなり、小さなポリープや炎症を見つけにくくなる場合があります。
また、検査に時間がかかったり、追加で洗浄が必要になったりすることもあります。
つまり、大腸カメラ前日の食事は、単なる「食事制限」ではなく、検査を安全に、できるだけ正確に行うための大切な準備です。
当院の既存コラムでも、
雑穀米・玄米、皮つき果物、ゴマ、キウイの種、こんにゃく、きのこ、海藻、脂肪分の多い食品、乳製品、アルコールなどは
検査前に避けたい食品として紹介されています。
基本は「低残渣食」|腸に残りにくい食事を選びましょう
大腸カメラ前日の食事では、「低残渣食(ていざんさしょく)」を意識します。
少し難しい言葉ですが、簡単に言えば、腸の中にカスが残りにくい食事のことです。
食物繊維が少なく、脂肪分が少なく、消化しやすいものを選ぶイメージです。
おすすめしやすい食品としては、
白米、おかゆ、素うどん、そうめん、食パン、卵、豆腐、白身魚、鶏ささみ、皮をむいたじゃがいもなどがあります。
既存コラムでも、うどん・そうめん・おかゆ・白米・食パン・卵・豆腐・白身魚・じゃがいもなどは、
比較的安全に食べられる食品として紹介されています。
一方で、「健康に良い食品」が大腸カメラ前日に適しているとは限りません。
普段はおすすめされる玄米、雑穀米、野菜、きのこ、海藻、豆類、果物などは、
検査前日には腸に残りやすい食品になります。
大腸カメラ前日に避けたい食品
検査前日に特に避けていただきたいのは、
食物繊維が多いもの、種や皮があるもの、脂っこいもの、腸に残りやすいものです。
代表的なものは、
玄米、雑穀米、そば、ラーメン、野菜、きのこ、海藻、こんにゃく、豆類、ゴマ、ナッツ、トマト、キウイ、いちご、皮つきの果物などです。
特にゴマ、キウイの種、トマトの種、海藻類などは、腸の中に残ると
内視鏡で見たときに汚れや異物のように見えることがあります。
少量でも意外と残りやすいため、「少しだけなら大丈夫」と思わず、前日は避けておく方が安心です。
また、揚げ物、脂身の多い肉、スナック菓子、洋菓子、バターやクリームを多く使った食品も控えましょう。
脂肪分が多い食事は消化に時間がかかり、腸の準備にも影響しやすくなります。
乳製品についても注意が必要です。
牛乳、ヨーグルト、チーズなどは、施設によって指示が異なることもありますが、
検査前日は避けるよう案内している医療機関が多くあります。
国立がん研究センター中央病院の内視鏡検査案内でも、
検査当日は牛乳やジュース等を含む食事を控えること、前日は油っぽい食事を避けることが示されています。
大腸カメラ前日におすすめの食事例
では、実際に何を食べればよいのでしょうか。
朝食であれば、白い食パン、卵、具の少ないスープなどが選びやすいと思います。
ジャム、バター、マーガリンは控えめにし、できるだけシンプルな内容にしましょう。
昼食は、白米、卵、豆腐、白身魚、鶏ささみ、具の少ないうどんなどがおすすめです。
コンビニで選ぶ場合は、海苔のついていない塩むすび、具の少ないうどん、ゆで卵、卵豆腐、白身魚、サラダチキンなどが比較的選びやすい食品です。
実際に、複数の内視鏡クリニックでも、白米・おかゆ・うどん・豆腐・卵・白身魚・鶏肉などが前日の食事例として紹介されています。
夕食は、できるだけ軽めにしましょう。素うどん、おかゆ、具のないスープ、豆腐、卵などがよい選択肢です。
夕食の時間は医療機関ごとの指示に従うことが大切ですが、一般的には20時から21時頃までに済ませるよう案内されることが多いです。
「何も食べない」はおすすめしません
検査前日は「腸をきれいにしたいから、何も食べない方がよいのでは」と考える方もいらっしゃいます。
しかし、自己判断で極端に食事を抜くことはおすすめしません。
空腹が強くなりすぎると、体調不良や脱水につながることがあります。
また、必要な水分が不足すると、下剤を飲むときにつらく感じやすくなることもあります。
大切なのは、「食べないこと」ではなく、「腸に残りにくいものを選んで、食べ過ぎないこと」です。
既存コラムでも、制限があるからといって何も食べないのではなく、消化に良い食事を腹八分目程度にすることが勧められています。
水分はしっかりとりましょう
大腸カメラ前日は、食事だけでなく水分も大切です。
水、お茶、白湯、透明に近いスポーツドリンクなどは、検査前の水分補給として選びやすい飲み物です。
水分をしっかりとっておくことで、脱水を防ぎ、翌日の前処置も進めやすくなります。
一方で、アルコールは避けましょう。脱水につながりやすく、検査前の体調管理にも影響します。
牛乳、色の濃いジュース、果肉入り飲料、スムージーなども、検査前には適しません。
コーヒーについては施設によって案内が分かれることがありますが、
当日は避けるよう案内されることが多いため、心配な方は事前に確認しておきましょう。
便秘気味の方は2〜3日前から意識を
便秘気味の方、
普段から野菜やきのこ、海藻を多く食べている方、
過去の大腸カメラで「腸の中に便が残りやすい」と言われたことがある方は、
前日だけでなく2〜3日前から食事を整えると安心です。
たとえば、玄米を白米に変える、
野菜たっぷりの食事を控える、
きのこや海藻を避ける、
脂っこいものを控える、といった工夫です。
「健康のために普段は食物繊維をしっかりとる」ことは大切ですが、
大腸カメラの直前だけは少し考え方を変える必要があります。
検査が終われば、医師の指示に従いながら通常の食事に戻していきます。
横濱おなか診療所で大切にしていること
横濱おなか診療所では、横浜・中山駅周辺にお住まいの方を中心に、
消化器内科、肛門外科、内視鏡検査に関するご相談をお受けしています。
大腸カメラは、「つらそう」「下剤が不安」「前日の食事が難しそう」と感じる方が少なくありません。
私自身も、検査の技術だけでなく、検査前の準備をできるだけわかりやすくお伝えすることが大切だと考えています。
大腸カメラは、
便潜血陽性、血便、便通異常、腹痛、下痢、便秘、過敏性腸症候群のような症状の評価だけでなく、
大腸ポリープや大腸がんの早期発見にも役立つ検査です。
ただし、どれだけ丁寧に内視鏡検査を行っても、
腸の中に食べ物が多く残っていると観察しづらくなってしまいます。
だからこそ、前日の食事準備も「検査の一部」と考えていただけるとよいと思います。
まとめ|前日は「消化に良く、腸に残りにくい食事」を
大腸カメラ前日の食事では、白米、おかゆ、うどん、卵、豆腐、白身魚、鶏ささみなど、
消化に良く腸に残りにくい食品を選びましょう。
反対に、玄米、雑穀米、野菜、きのこ、海藻、こんにゃく、
豆類、ゴマ、種のある果物、脂っこい食事、乳製品、アルコールなどは避けることが大切です。
「体に良い食事」と「大腸カメラ前日に向いている食事」は、少し違います。
検査前日だけは、腸の中をきれいにすることを優先して、
シンプルで消化の良い食事を心がけてください。準備がうまくいくと、
検査もスムーズに進みやすくなります。
横浜・中山駅周辺で大腸カメラや内視鏡検査について不安がある方は、
消化器内科・肛門外科の診療の中で、症状や生活背景に合わせてご相談いただければと思います。
Q&A|大腸カメラ前日の食事でよくある質問
Q1. 前日にバナナは食べてもよいですか?
バナナは比較的消化しやすい果物とされることもありますが、医療機関によって案内が異なります。
食べる場合も少量にし、心配な方は避けておくと安心です。
キウイ、いちご、みかんなど、種や薄皮が残りやすい果物は避けましょう。
Q2. コンビニで買うなら何がおすすめですか?
海苔のついていない塩むすび、白米、おかゆ、具の少ないうどん、ゆで卵、卵豆腐、豆腐、サラダチキン、白身魚などが選びやすいです。
サラダ、野菜スープ、海藻入り食品、きのこ入り食品、ゴマ付き食品は避けましょう。
Q3. 前日の夕食は何時までに食べればよいですか?
一般的には20時から21時頃までに済ませるよう案内されることが多いですが、検査時間や使用する下剤によって異なります。
必ず受診先から渡された説明用紙の指示を優先してください。
Q4. お酒は少しなら飲んでもよいですか?
大腸カメラ前日のアルコールは避けることをおすすめします。
脱水や体調不良につながることがあり、翌日の下剤内服にも影響する可能性があります。
Q5. 検査前日は絶食した方が腸はきれいになりますか?
自己判断で極端に食事を抜く必要はありません。
大切なのは、食べないことではなく、腸に残りにくいものを選ぶことです。
消化の良い食事を軽めにとり、水分をしっかり補給しましょう。









