横濱おなか診療所

横濱おなか診療所

ライン

Tel.045-507-8715

ライン

ご予約について
診療は時間予約制となります。
診療終了後に次回の予約をお取りください。
(予約は1回分のみ30日先までお取りできます。)
初診の方はお電話で予約をお取りくださるようにお願いいたします。
直接来院された方は、救急の場合には急患の対応をいたしますが、原則的には来院時に当日あるいは翌日以降の予約を取っていただく形となります。

プロバイオティクスとは?乳酸菌・ビフィズス菌・酪酸菌の違い

公開日:2026年06月10日
更新日:2026年06月10日

はじめに|「腸に良い菌」はどれを選べばよいのでしょうか

最近、外来でも
「乳酸菌のサプリは飲んだ方がよいですか?」
「ビフィズス菌と乳酸菌は違うのですか?」
「酪酸菌が腸に良いと聞きました」といったご相談をいただくことが増えています。

テレビやインターネットでは「腸活」「善玉菌」「腸内フローラ」という言葉をよく目にしますが、情報が多い分、何をどう選べばよいのか分かりにくい方も多いのではないでしょうか。

今回は、消化器内科の視点から、プロバイオティクスとは何か、乳酸菌・ビフィズス菌・酪酸菌にはどのような違いがあるのかを、できるだけ分かりやすく整理します。

便秘、下痢、お腹の張り、過敏性腸症候群、食後の腹痛などでお悩みの方にとって、腸内環境を整えることは大切な視点のひとつです。
ただし、プロバイオティクスは万能薬ではありません。
症状が続く場合には、胃カメラ・大腸カメラなどの内視鏡検査が必要になることもあります。

プロバイオティクスとは?

プロバイオティクスとは、一般的に十分な量を摂取したときに、体に良い働きをもたらす生きた微生物のことを指します。

代表的なものとして、乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸菌、納豆菌、酵母菌などがあります。
ヨーグルト、発酵食品、整腸剤、サプリメントなどに含まれていることが多く、「腸に良い菌」として紹介されることがあります。

ここで大切なのは、すべての菌が同じ働きをするわけではないという点です。
同じ「乳酸菌」と呼ばれるものでも、菌の種類や株によって性質が異なります。
また、人によって腸内環境や食生活、体質が違うため、同じ食品やサプリメントをとっても、感じ方には個人差があります。

乳酸菌とは?|乳酸を作る菌の総称

乳酸菌は、糖を分解して乳酸を多く作る菌の総称です。
ヨーグルト、チーズ、漬物、味噌、キムチなど、発酵食品に広く関わっています。

乳酸菌は、腸内を酸性に傾けることで、悪玉菌が増えにくい環境づくりに関わると考えられています。
また、腸の動きや便通、免疫バランスなどとの関連も研究されています。

ただし、乳酸菌は「分類上のひとつの菌名」ではありません。
いくつもの種類をまとめた呼び方です。
そのため、商品を選ぶ際には「乳酸菌入り」という表示だけでなく、可能であれば菌株名や目的を確認することも大切です。

ビフィズス菌とは?|大腸に多い代表的な善玉菌

ビフィズス菌は、人の大腸に多くすむ代表的な善玉菌のひとつです。
乳酸菌と同じように語られることがありますが、厳密には別の菌です。

ビフィズス菌の特徴は、酸素が少ない環境を好み、大腸で働きやすいことです。
乳酸だけでなく、酢酸などの有機酸を作ることでも知られています。
こうした有機酸は、腸内を酸性に保ち、悪玉菌が増えにくい環境づくりに関わります。

便秘やお腹の張りが気になる方では、ビフィズス菌を含む食品や整腸剤が合うこともあります。
ただし、これも「飲めば必ず治る」というものではなく、食事、睡眠、運動、ストレス、服薬内容なども合わせて考える必要があります。

酪酸菌とは?|腸のバリア機能を支える酪酸に関わる菌

酪酸菌は、腸内で酪酸という短鎖脂肪酸を作る菌として注目されています。
酪酸は、大腸の粘膜細胞にとって重要なエネルギー源であり、腸のバリア機能や炎症のコントロールにも関わると考えられています。

当院でも、脳腸相関や過敏性腸症候群のお話をするときに、腸内細菌と短鎖脂肪酸の関係を説明することがあります。
腸は単に食べ物を消化・吸収するだけの臓器ではなく、免疫、神経、ホルモンとも関係する大切な臓器です。

腸内環境のバランスが乱れると、便秘や下痢だけでなく、お腹の張り、腹痛、疲れやすさ、肌荒れなど、さまざまな不調として感じられることがあります。
酪酸菌は、そのような腸内環境を考えるうえで、近年注目されている菌のひとつです。

乳酸菌・ビフィズス菌・酪酸菌の違い

簡単に整理すると、
乳酸菌は「乳酸を作る菌の総称」、
ビフィズス菌は「主に大腸で働く代表的な善玉菌」、
酪酸菌は「酪酸という短鎖脂肪酸の産生に関わる菌」と考えると分かりやすいと思います。

どれが一番良いというよりも、それぞれ働く場所や得意分野が少しずつ違うと考えるのが自然です。

乳酸菌は発酵食品に多く、日常の食事に取り入れやすい菌です。
ビフィズス菌は大腸の善玉菌として便通や腸内環境との関係が知られています。
酪酸菌は腸粘膜の健康やバリア機能の維持という観点から注目されています。

腸内細菌はチームで働いています。
特定の菌だけを増やそうとするより、多様な菌が働きやすい腸内環境を整えることが大切です。

受診を考えた方がよい症状

プロバイオティクスや食事の工夫で様子をみてもよい場合はありますが、次のような症状があるときは、自己判断を続けず、消化器内科にご相談ください。

血便がある、
便潜血陽性を指摘された、
体重が減っている、
夜間に下痢で目が覚める、
発熱を伴う、
強い腹痛が続く、
急に便通が変わった、
貧血を指摘された、
便秘と下痢を繰り返す状態が長く続いている
――このような場合には、感染症、炎症性腸疾患、大腸ポリープ、大腸がんなどを確認する必要があります。

横浜・中山駅周辺で、腹痛、下痢、便秘、お腹の張り、過敏性腸症候群、血便などが気になる方は、必要に応じて胃カメラ・大腸カメラなどの内視鏡検査を含めて評価していきます。

横濱おなか診療所で大切にしていること

横濱おなか診療所は、横浜市緑区・中山駅近くで、胃腸内科、消化器内科、肛門外科、内科診療を行っています。

お腹の不調は、検査で明らかな異常が出る病気もあれば、過敏性腸症候群のように、腸の動きや知覚過敏、ストレス、食生活、腸内細菌叢などが複雑に関わる病気もあります。
患者さんが感じている「なんとなくお腹の調子が悪い」「検査では異常がないと言われたけれどつらい」という感覚を大切にしたいと考えています。

必要なときには内視鏡検査で重大な病気を見逃さないこと。
そして、検査で大きな異常がない場合にも、食事、排便習慣、生活リズム、ストレス、腸内環境などを一緒に見直していくこと
この両方が大切と考えております。

まとめ|腸活は「菌を選ぶ」だけでなく「腸の環境を整える」こと

プロバイオティクスは、腸内環境を整えるうえで役立つ可能性のある生きた微生物です。
乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸菌にはそれぞれ特徴があり、働く場所や作り出す物質も異なります。

ただし、大切なのは、どの菌が一番良いかを探すことではなく、自分の腸に合った方法で、腸内細菌が働きやすい環境を整えることです。

発酵食品、食物繊維、規則正しい生活、十分な睡眠、適度な運動は、腸内環境を支える基本になります。
一方で、症状が長引く場合や血便・体重減少などがある場合には、腸活だけで様子をみるのではなく、専門医療機関での確認が必要です。

お腹の不調には、必ず理由があります。
横濱おなか診療所では、患者さんと一緒に、その「おなかのなぜ」をひとつずつ整理していきたいと考えています。

Q&A|プロバイオティクスについてよくある質問

Q1. 乳酸菌とビフィズス菌は同じですか?

同じではありません。乳酸菌は乳酸を作る菌の総称で、ビフィズス菌は主に大腸にすむ代表的な善玉菌のひとつです。
どちらも腸内環境に関わりますが、性質や働く場所には違いがあります。

Q2. 酪酸菌は便秘や下痢に効きますか?

酪酸菌は腸内で酪酸産生に関わる菌として注目されていますが、症状の原因によって合う・合わないがあります。
便秘や下痢が続く場合には、整腸剤だけで判断せず、原因を確認することが大切です。

Q3. ヨーグルトを毎日食べれば腸内環境は良くなりますか?

ヨーグルトが合う方もいますが、すべての方に同じ効果があるわけではありません。
乳糖でお腹が張る方、下痢をしやすい方もいます。
食べた後のお腹の変化を観察しながら、自分に合う量を探しましょう。

Q4. サプリメントと食品ではどちらがよいですか?

まずは食事全体を整えることが基本です。
そのうえで、食生活だけでは難しい場合にサプリメントや整腸剤を検討することがあります。
持病がある方、免疫が低下している方、治療中の方は、使用前に医師へ相談してください。

Q5. お腹の不調があるとき、どのタイミングで受診すればよいですか?

血便、体重減少、発熱、強い腹痛、夜間の下痢、貧血、便潜血陽性、急な便通変化がある場合は早めの受診をおすすめします。
また、症状が軽くても長引く場合には、消化器内科で一度相談しておくと安心です。

 

関連ページ

  • 横濱おなか診療所
  • 〒226-0019 神奈川県横浜市緑区中山4-1-8ハイツ中山101-A
  • Tel.045-507-8715
  • 朝8:30より予約受付
診療時間
(受付時間)
8:00~12:00
(8:30~11:45)
16:30~19:00
(16:00~17:45)

診療は時間予約制となります。
初診の方は、お電話で予約をお取りくださるようにお願いいたします。
【休診日】 水・土曜日午後・日・祝
※8:00~9:00・14:00~16:00 検査・OPE 優先
※18:00~19:00 オンライン診療
当医院は発熱外来を行っておりませんので、発熱の患者様はオンライン診療となります。
新型コロナウイルスのPCR検査・抗原検査は、行っておりません。

※ご予約について
当医院は時間枠予約制で、予約時間通りに診療が進まない場合もごさいます。予めご了承ください。
通常の診療予約は、診察後会計時、または休診日以外の13時~16時にお電話でお取りいただくか、インターネットでご予約下さい。
急病など当日受診希望の方、初診の方、お薬がなくなってしまう方は、まずお電話でご相談ください。
30日先まで、1回分の診察予約が可能です。インターネットでは検査の予約ができませんので、必ずお電話でご相談ください。
予約なしに直接来院されると、予約の方が優先のためお待ち頂く事になりますので、事前にお電話をお願い致します。
院内が込み合っている場合には電話が繋がりにくいことがあります。その場合は少し時間をおいてからおかけ直しください。