「年齢とともに体重が落ちにくく…
公開日:2026年06月28日
更新日:2026年06月28日

「マンジャロを始めたのに、思ったほど痩せない」
「食欲は少し落ちた気がするけれど、体重があまり変わらない」
「このまま続けてよいのか、薬が合っていないのか分からない」
このようなご相談をいただくことがあります。
SNSやインターネットでは、マンジャロによる体重変化が大きく紹介されることもありますが、実際の効果の出方には個人差があります。
数週間で変化を感じる方もいれば、生活習慣や体質、食事内容、活動量、胃腸の状態などによって、なかなか体重が動かない方もいます。
また、マンジャロは「注射をすれば自然に痩せる薬」というより、食欲や血糖の変化を通じて、体重管理を助ける治療選択肢の一つと考えることが大切です。
今回は、横浜市緑区・中山駅周辺で消化器内科・肛門外科診療を行う横濱おなか診療所の院長ブログとして、マンジャロで痩せにくい原因と、見直すべきポイント、受診を考えた方がよい症状について、できるだけ分かりやすくお伝えします。
マンジャロで体重が減りにくい主な原因
マンジャロを使用していても体重が思うように減らない場合、原因は一つとは限りません。
薬の量や期間だけでなく、食事、運動、睡眠、ストレス、胃腸症状などが重なっていることもあります。
1. まだ効果を判断するには時期が早い
マンジャロは、少量から開始して段階的に調整していく薬です。
開始してすぐに大きく体重が落ちる方ばかりではありません。
特に最初の数週間は、体が薬に慣れる時期でもあります。
短期間の体重だけを見て「効かない」と判断するのは早い場合があります。
2. 食事量は減っていても、内容が合っていない
マンジャロで食欲が落ちると、食事量そのものは減ることがあります。
ただし、食事量が減っていても、菓子パン、甘い飲み物、アルコール、脂質の多い食事、夜遅い食事が続くと、体重が減りにくくなります。
「以前より食べていないのに痩せない」という方の中には、
少量でも高カロリーな食品が中心になっていることがあります。
3. 活動量が少なく、消費エネルギーが増えていない
体重管理では、食事だけでなく活動量も重要です。
マンジャロで食欲が抑えられても、日常生活の歩数が少ない、座っている時間が長い、筋肉量が少ない場合には、体重が落ちにくいことがあります。
激しい運動を急に始める必要はありません。
まずは、
・今より10分多く歩く
・エレベーターではなく階段を少し使う
・食後に短時間歩く
・軽い筋力トレーニングを取り入れる
といった小さな工夫からで十分です。
薬だけに頼るのではなく、薬をきっかけに生活を少し整えることを意識してみましょう。
4. 睡眠不足やストレスが続いている
睡眠不足やストレスは、食欲や血糖、体重に影響します。
夜更かしが続くと、甘いものや脂っこいものを欲しやすくなったり、日中の活動量が落ちたりすることがあります。
また、ストレスが強いと、食事のリズムが乱れがちになります。
マンジャロを使っているのに痩せにくい場合、体重計の数字だけでなく、
睡眠、疲労、仕事や家庭のストレス、食事時間の乱れも一緒に見直してみてください。
5. 胃腸症状で食事バランスが崩れている
マンジャロでは、吐き気、胃もたれ、腹部膨満感、下痢、便秘、腹痛などの胃腸症状が出ることがあります。
消化器内科の立場から見ると、ここはとても大切なポイントです。
たとえば、胃もたれが強くて食事が偏る、便秘が続いて体重が動きにくく感じる、下痢や腹痛で食事量が安定しない、といったことがあります。
もともと過敏性腸症候群がある方、便秘がちの方、胃カメラや大腸カメラをしばらく受けていない方では、薬の影響だけでなく、別の胃腸の病気が隠れていないかも考える必要があります。
自宅でできる見直しポイント
マンジャロを使用中に体重が減りにくいと感じたときは、まず次の点を確認してみてください。
食事の記録を3日だけつけてみる
毎日細かく記録する必要はありません。
まずは3日間だけ、食べたもの、飲んだもの、食事時間をメモしてみましょう。
甘い飲み物、間食、夜食、アルコールは、意外と見落とされやすいポイントです。
たんぱく質を意識する
食事量を減らすことばかり意識すると、筋肉量が落ちやすくなります。
肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などを、体調に合わせて取り入れてください。
便秘を放置しない
便秘が続くと、お腹の張りや不快感が強くなり、食事や運動にも影響します。
水分、食物繊維、歩行、排便習慣を整えることが基本ですが、つらい便秘は我慢しすぎないことも大切です。
体重だけでなく体調を見る
体重がすぐに減らなくても、間食が減った、血糖値が落ち着いた、食事量を調整しやすくなった、という変化が出ていることもあります。
ただし、強い吐き気や腹痛、食事が取れない状態が続く場合は、無理に続けないでください。
受診を検討した方がよい症状の目安
マンジャロ使用中に次のような症状がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
・強い吐き気や嘔吐が続く
・水分が取れない
・強い腹痛がある
・下痢が長引く
・便秘が悪化してお腹が張る
・血便がある
・黒い便が出る
・急な体重減少がある
・胃もたれや食欲不振が長く続く
・薬を続けてよいか不安が強い
特に、腹痛や嘔吐が強い場合、膵臓や胆のう、腸の動きに関する問題なども考える必要があります。
「薬のせいだと思うから様子を見よう」と我慢しすぎず、症状の程度に応じて相談してください。
横濱おなか診療所でできる診察・検査・対応
横濱おなか診療所では、横浜市緑区・中山駅周辺の皆さまに向けて、胃腸症状やおしりの症状を相談しやすい診療を心がけています。
マンジャロ使用中の方についても、体重だけを見るのではなく、
胃もたれ、吐き気、腹痛、下痢、便秘、血便、肛門症状などを含めて総合的に確認します。
診察では、
・いつからマンジャロを使用しているか
・用量や使用頻度
・体重変化の経過
・食事内容
・便通の状態
・腹痛や吐き気の有無
・持病や内服薬
・これまでの胃カメラ、大腸カメラの結果などを確認します。
必要に応じて、血液検査、腹部エコー、胃カメラ、大腸カメラなどの内視鏡検査につなげることもあります。
消化器内科、肛門外科の視点から、胃腸とおしりの症状を一緒に考えられることは、当院の特徴の一つです。
まとめ
マンジャロを使っているのに痩せないと感じると、不安になると思います。
しかし、体重が減りにくい理由は、薬が効いていないという一言だけでは説明できません。
効果を判断する時期、食事内容、活動量、睡眠、ストレス、便秘や下痢、胃もたれなどの胃腸症状、ほかの病気の有無など、いくつかの要素を整理することが大切です。
特に、腹痛、下痢、便秘、血便、強い吐き気、胃もたれが続く場合は、無理に自己判断せず、消化器内科で相談してください。
マンジャロは体重管理の助けになる可能性がありますが、安全に続けるためには、体重だけでなく体調全体を見ることが大切です。
Q&A
Q1. マンジャロを始めて何週間くらいで痩せますか?
効果の出方には個人差があります。
開始してすぐに体重が減る方もいますが、少量から始めて段階的に調整する薬のため、数週間だけで判断しにくいこともあります。
ただし、何か月も変化が乏しい場合は、食事内容、活動量、用量、他の病気の有無などを見直すことが大切です。
Q2. 食欲が減っているのに体重が減らないのはなぜですか?
食事量が減っていても、甘い飲み物、間食、脂質の多い食事、アルコール、夜遅い食事が続くと、体重が減りにくいことがあります。
また、活動量が少ない、睡眠不足、便秘なども影響します。
「食べていないつもり」でも、内容を記録すると見直しのヒントが見つかることがあります。
Q3. マンジャロ使用中の便秘や下痢は様子を見てもよいですか?
軽い症状で短期間なら経過を見ることもありますが、便秘や下痢が長引く場合、腹痛を伴う場合、血便がある場合は相談してください。
薬の影響だけでなく、過敏性腸症候群や大腸の病気などを確認した方がよいこともあります。
必要に応じて大腸カメラなどの検査を検討します。
Q4. 胃もたれや吐き気がある場合、胃カメラは必要ですか?
すべての方に胃カメラが必要というわけではありません。
ただし、胃もたれ、吐き気、食欲不振が続く場合、体重減少が強い場合、黒い便がある場合などは、胃の病気が隠れていないか確認することがあります。
症状の経過を伺ったうえで、胃カメラが必要かどうかを一緒に考えます。
Q5. マンジャロを続けるか迷うときは、どこに相談すればよいですか?
処方を受けている医療機関への相談が基本です。
あわせて、腹痛、下痢、便秘、胃もたれ、血便、肛門症状などがある場合は、消化器内科や肛門外科で相談すると安心です。
体重だけでなく、胃腸の状態や生活背景を含めて確認することで、より安全に治療方針を考えやすくなります。
受診相談のご案内
マンジャロを使っているのに体重が減らない、胃もたれや便秘、下痢、腹痛が気になる、薬を続けてよいか不安がある。
そのようなときは、無理に自己判断せず、一度ご相談ください。
横濱おなか診療所では、横浜市緑区・中山駅周辺の皆さまが、胃腸やおしりの症状を安心して相談できるよう、丁寧な診療を心がけています。
詳しくはこちら:
横濱おなか診療所 https://yokohama-onaka.com









