「最近疲れが抜けにくい」 「年…
公開日:2026年05月06日
更新日:2026年05月04日

目次
「最近、疲れが抜けにくい」
「食事には気をつけているのに、なんとなく体調がすっきりしない」
「サプリメントを飲んでいるけれど、自分に合っているのかわからない」
診察室では、このようなご相談をいただくことがあります。
疲労感や不調の原因は一つではありません。
睡眠不足、ストレス、運動不足、加齢による変化、貧血、甲状腺疾患、肝機能異常、生活習慣病、胃腸の不調など、まずは保険診療で確認すべき病気が隠れていないかを丁寧にみることが大切です。
その一方で、日々の健康維持やアンチエイジングを考えるうえでは、体の中のミネラルバランスや、有害金属へのばく露を「参考情報」として知ることが、生活習慣を見直すきっかけになることもあります。
横濱おなか診療所では、消化器内科、内科、肛門外科、内視鏡検査を行うクリニックとして、保険診療を大切にしながら、自由診療の一つとしてOligoScanによるミネラル・有害金属測定を行っています。
今回は、OligoScanとはどのような検査なのか、何がわかるのか、どのような方に向いているのかを、できるだけわかりやすくお話しします。
OligoScanとは?
OligoScan(オリゴスキャン)は、手のひらに専用機器をあて、光を用いて体内のミネラルや有害金属、ビタミンの状態を評価する検査です。
一般的な採血検査のように針を刺す必要がなく、短時間で測定できる点が特徴です。
測定では、手のひらに光をあて、その反射や吸収のパターンを解析します。
結果として、体内の必須ミネラル、参考ミネラル、有害金属、ビタミンの状態を確認することができます。
ただし、ここで大切なのは、OligoScanは病気を診断する検査ではないという点です。
たとえば、「疲れやすい」「だるい」「頭痛がある」「お腹の調子が悪い」といった症状がある場合、まずは診察、血液検査、尿検査、必要に応じた胃カメラ・大腸カメラ・腹部超音波検査などで、医学的に確認すべき疾患がないかを見ていく必要があります。
OligoScanは、あくまで体内環境を考えるための補助的な検査です。
結果をきっかけに、食事、生活習慣、サプリメント、点滴療法などを見直すための「入口」として活用する検査と考えていただくとよいと思います。
ミネラルはなぜ大切なのか
ミネラルは、体内で合成することができないため、食事から摂取する必要がある栄養素です。
ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、セレンなど、さまざまな種類があります。
ミネラルは、体の中で主役として目立つ栄養素ではないかもしれません。
しかし実際には、酵素の働き、神経や筋肉の働き、骨の健康、免疫、エネルギー代謝、味覚、皮膚や粘膜の維持など、さまざまな機能に関わっています。
たとえば亜鉛は、免疫、味覚、傷の治癒、皮膚や粘膜の健康などに関わります。
マグネシウムは、筋肉や神経の働き、エネルギー代謝、便通などにも関係します。
一方で、ミネラルは「多ければ多いほどよい」というものではありません。
不足しても困りますが、過剰に摂取すると体に負担となることがあります。
サプリメントや点滴療法を利用する場合も、自己判断で増やしすぎるのではなく、体の状態に合わせて考えることが大切です。
OligoScanでは、このようなミネラルバランスを一つの参考情報として確認することができます。
有害金属とは?
有害金属とは、体内に過剰に蓄積すると健康に悪影響を及ぼす可能性がある金属の総称として使われます。
代表的には、水銀、鉛、カドミウム、ヒ素、アルミニウムなどが挙げられます。
有害金属は、特別な環境にいる人だけの問題ではありません。
食事、生活環境、職業、趣味、魚介類の摂取状況、古い塗料や金属製品など、さまざまな経路で少量ずつ体に入る可能性があります。
ただし、通常の生活をしている方が、すぐに強い中毒症状を起こすという意味ではありません。
また、OligoScanの結果だけで金属中毒を診断することもできません。
重篤な金属中毒が疑われる場合には、医療機関での診察と、血液・尿などによる医学的検査が必要です。
当院では、OligoScanの結果を「不安をあおる材料」としてではなく、生活習慣や栄養状態を見直すための参考情報として扱うことを大切にしています。
OligoScanでわかること
OligoScanでは、体内のミネラルバランスや有害金属、ビタミンの蓄積傾向を短時間で確認することができます。
結果を見ることで、次のような視点が得られます。
ミネラルの不足傾向がないか。
特定のミネラルが過剰傾向になっていないか。
有害金属の蓄積傾向が示されていないか。
食事やサプリメントの内容を見直す余地があるか。
点滴療法や栄養療法を検討する前の参考情報になるか。
特に、健康診断では大きな異常を指摘されないものの、疲労感、集中力低下、肌や髪の変化、冷え、筋肉のこわばり、便秘や下痢を含む胃腸の不調などが気になる方にとって、自分の体を別の角度から見直すきっかけになる場合があります。
ただし、OligoScanの数値だけで「この症状の原因はこれです」と断定することはできません。
体調不良がある方には、まず保険診療で必要な検査を行い、そのうえで自由診療の検査を組み合わせることが大切です。
消化器内科の視点から見るミネラルバランス
横濱おなか診療所は、消化器内科、内科、肛門外科、胃カメラ、大腸カメラなどの内視鏡検査を行っています。
消化器内科の立場から見ると、栄養状態は「何を食べているか」だけで決まるものではありません。
食べたものを消化し、吸収し、体の中で利用するには、胃、腸、肝臓、膵臓、胆道などの働きが関わります。
慢性的な下痢、便秘、胃もたれ、食欲低下、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、胃切除後、腸管手術後などでは、栄養の吸収や食事内容に影響が出ることがあります。
そのため、当院ではOligoScanの結果だけを見るのではなく、胃腸症状、便通、食事内容、既往歴、内服薬、健康診断結果、必要に応じた採血や内視鏡検査なども含めて、総合的に考えることを大切にしています。
「ミネラルが不足しているかもしれない」と考えるときには、単にサプリメントを足すだけではなく、なぜ不足しやすい状態になっているのかを考える必要があります。
胃腸の不調が背景にある場合には、その原因を確認することも重要です。
このような方はご相談ください
OligoScanは、次のような方に向いている検査です。
健康診断では大きな異常がないが、疲労感や不調が続く方。
食事やサプリメントを見直したい方。
ミネラルバランスや有害金属の状態を一度確認してみたい方。
アンチエイジングや予防医療に関心がある方。
体重管理、生活習慣病対策、自由診療の栄養サポートを検討している方。
点滴療法やサプリメントを始める前に、自分の状態を知っておきたい方。
一方で、強い症状がある方、急な体重減少、血便、黒色便、持続する腹痛、発熱、食欲不振、貧血、黄疸などがある方は、まず保険診療での診察が優先です。
必要に応じて、血液検査、腹部超音波検査、胃カメラ、大腸カメラなどを検討します。
「自由診療の検査を受けたい」というご希望があっても、医学的に先に確認すべきことがある場合には、保険診療を優先してご案内することがあります。
これは、患者さんの安全を守るために大切なことだと考えています。
当院でのOligoScanの活用
当院では、OligoScanを単なる数値チェックとしてではなく、生活習慣を見直すための対話のきっかけとして活用しています。
結果を見ながら、普段の食事、睡眠、運動、ストレス、便通、胃腸の状態、サプリメントの使用状況などを一緒に確認します。
そのうえで、必要に応じて食事の工夫、サプリメント、点滴療法、生活習慣の見直しなどをご提案します。
ただし、サプリメントや点滴を過剰に勧めることは当院の方針ではありません。
足りなさそうだから、すぐに大量に補うという考え方ではなく、食事で改善できる部分はないか、胃腸の吸収に問題はないか、薬との相互作用はないかを考えることが大切です。
自由診療は、保険診療では十分に扱いにくい領域を補う選択肢です。
だからこそ、メリットだけでなく、限界や注意点もお伝えしながら、無理のない形でご案内したいと考えています。
まとめ
OligoScanは、手のひらを用いてミネラルや有害金属の状態を短時間で確認できる自由診療の検査です。
採血を伴わず、体への負担が少ない点は大きな特徴です。
一方で、OligoScanは病気を診断する検査ではありません。
体調不良の原因を一つに決めつけるものでもありません。
大切なのは、結果をきっかけにして、自分の食事、生活習慣、胃腸の状態、サプリメントの使い方を見直すことです。
横浜・中山駅近くで、消化器内科、肛門外科、内科、内視鏡検査を行う横濱おなか診療所では、保険診療を基本にしながら、必要に応じて自由診療によるOligoScanや栄養サポートも行っています。
「なんとなく不調が続いている」
「体の内側から健康を見直したい」
「サプリメントや点滴療法を始める前に、自分の状態を知りたい」
そのような方は、まずは診察の中でお気軽にご相談ください。
体の声を一緒に整理しながら、無理のない健康づくりを考えていきましょう。
Q&A|OligoScanについてよくある質問
Q1. OligoScanだけで病気の診断はできますか?
できません。OligoScanはミネラルや有害金属の状態を参考情報として確認する検査です。
症状がある場合は、診察、血液検査、尿検査、腹部超音波検査、胃カメラ、大腸カメラなど、必要な医学的検査と組み合わせて判断します。
Q2. 採血は必要ですか?
OligoScan自体は、手のひらに機器をあてて測定するため、採血は不要です。
ただし、体調不良や貧血、肝機能異常、腎機能異常などが疑われる場合には、保険診療として血液検査をおすすめすることがあります。
Q3. サプリメントを飲んでいる人にも向いていますか?
はい。サプリメントを飲んでいる方が、自分のミネラルバランスを見直すきっかけとして活用できる場合があります。
ただし、サプリメントは多ければよいものではありません。薬との相互作用や過剰摂取のリスクもあるため、医師に相談しながら調整することが大切です。
Q4. 有害金属が高いと出たら、すぐに治療が必要ですか?
必ずしもそうではありません。
OligoScanの結果は参考情報であり、強い中毒症状や医学的な金属中毒が疑われる場合には、血液や尿などによる確認が必要です。
結果だけで不安になりすぎず、生活背景や症状と合わせて考えることが大切です。
Q5. 胃腸の不調とも関係がありますか?
胃腸の働きは、栄養の消化・吸収に関わります。
慢性的な下痢、便秘、胃もたれ、食欲低下などがある場合、栄養状態に影響することがあります。
当院では、消化器内科の視点から、胃腸症状と栄養状態をあわせて考えるようにしています。









