「できればいつまでも自分の足で…
公開日:2026年08月16日
更新日:2026年08月16日

目次
Scanアナライザーは、手のひらを置いて約90秒でからだのさまざまな傾向を確認する簡易チェックです。
病気を診断する検査ではなく、食事・運動・睡眠など毎日の生活を振り返り、これからの健康づくりを考えるきっかけとして横濱おなか診療所が活用しています。
「特に悪いところはない」今こそ健康を考えるタイミングかもしれません
「健診では大きな異常はないけれど、以前より疲れやすくなった」
「食事には気をつけているつもりだけれど、このままでよいのだろうか」
「健康のために何か始めたいけれど、何から手をつければよいか分からない」
診察をしていると、こうしたお話をよく伺います。
年齢を重ねるほど、「病気があるかどうか」だけではなく、これからも自分らしく動き、食べ、出かけられる時間をできるだけ長く保ちたいと考える方が増えてきます。
一方で、健康づくりは少し難しいところがあります。
血圧、血糖、コレステロール、体重、食事、運動、睡眠……大切なことがたくさんあるため、「結局、私は何から始めればいいの?」となってしまうのです。
そこで横濱おなか診療所では、健康について考える最初のきっかけの一つとして、Scanアナライザー(スキャンアナライザー)を導入しました。
私たちがこの機器に期待しているのは、病気を診断することではありません。
いまの生活を一度立ち止まって振り返り、「これから何をしてみようか」と考えるきっかけをつくること。
いわば、これからの健康管理を考えるための「羅針盤」のような役割です。
厚生労働省も、健康寿命を延ばすためには病気の早期発見や治療だけでなく、食事・運動など日々の生活習慣を見直し、健康づくりを実践することが大切だとしています。
Scanアナライザーとは?手のひらを置いて約90秒
Scanアナライザーは、専用の機器に手のひらを置いて短時間で測定する健康チェック機器です。
当院での測定時間は約90秒。採血をする必要はありません。
機器から得られる多数の参考表示をもとに、からだに関する傾向を確認します。
当院では、40種類の大項目・最大270項目の情報を、そのまま細かく並べるのではなく、患者さんが理解しやすいよう整理してご説明します。
参考としてご紹介いただいた医療機関でも、Scanアナライザーは手のひらを用いて短時間で測定し、大人では最大270項目の情報を扱う機器として紹介されています。
「270項目もあるの?」と思われるかもしれません。
ただ、270個の数字を覚える必要はありません。
当院では、健康診断の成績表を見るように、大きな方向性から確認することを大切にしています。

大切なのは「病気を見つける検査ではない」ということ
ここは、とても大切な点です。
Scanアナライザーは、病気を診断する医療機器ではありません。
たとえば結果に「ミネラル」「血管」「消化器」「ホルモン」といった項目が表示されても、
「この栄養素が不足していると確定した」
「この臓器に病気がある」
「血液検査をしなくても数値が分かった」
という意味ではありません。
参考ページでも、Scanアナライザーは医療機器として認可された診断・治療目的の装置ではなく、日常の健康管理や生活習慣を振り返るために補助的に用いるものと説明されています。
当院の運用でも、結果だけから病名や栄養不足を判断しないことを明確にしています。
気になる症状や結果がある場合には、診察や血液・尿検査、画像検査など、医学的に必要な方法で改めて確認します。
たとえるなら、自動車の運転席にある表示のようなものです。
何か気になる表示があったとき、「すぐ故障だ」と決めるのではなく、
「一度、運転の仕方や車の状態を振り返ってみよう」
と考えるきっかけにする。
Scanアナライザーも、そのような使い方が適していると考えています。

たくさんの結果は「7つの分野」に整理してお伝えします
Scanアナライザーでは多くの項目が表示されるため、そのままではかえって分かりにくくなってしまいます。
そこで横濱おなか診療所では、結果を大きく次の7分野に整理してご案内します。
-
循環・代謝
血管や脂質、血糖、体重などに関連する項目 -
消化器・排泄
胃腸、肝臓、大腸、排泄などに関連する項目 -
呼吸・神経・感覚
呼吸、脳・神経、目などに関連する項目 -
骨・関節・皮膚
骨、関節、皮膚などに関連する項目 -
栄養関連
ミネラル、ビタミン、アミノ酸などに関連する項目 -
免疫・ホルモン
免疫、甲状腺、内分泌などに関連する項目 -
男女別・その他
年齢や性別に応じた項目など
大切なのは、細かな数字を一つひとつ追いかけることではありません。
「最近、食事が少し偏っていなかったかな」
「歩く時間が減っていたかもしれない」
「睡眠が浅くなっているな」
と、自分の日常生活と照らし合わせて考えてみることです。

なぜ病気になる前から生活を振り返るのでしょうか
私たちは、病院というと「具合が悪くなってから行くところ」と考えがちです。
もちろん、症状があるときに適切な診断や治療を受けることは大切です。
ただ、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病には、食事、運動、休養、飲酒、喫煙など毎日の習慣が発症や進行に関わります。
一方で、遺伝や社会環境なども関係するため、単純に「本人の生活が悪かった」と考えるものではありません。
年齢を重ねると、もう一つ意識したいのがフレイルです。
フレイルとは、健康な状態と介護が必要な状態との間にある、心身の力が弱ってきた状態を指します。
早い段階で気づき、食事や運動などを見直すことで改善が期待できることがあります。
つまり健康づくりでは、
病気になったか、なっていないかという二択だけを見るのではなく、
その間にある小さな変化にも目を向けることが大切です。
私たちは、これを分かりやすく「病気になる一歩手前にも目を向ける」とお伝えしています。
Scanアナライザーを「健康管理の羅針盤」として使う
羅針盤は、目的地まで自動的に連れて行ってくれるものではありません。
「こちらの方向ですよ」と、進む方向を考える手助けをしてくれるものです。
Scanアナライザーも同じです。
測定を受けただけで健康になるわけではありません。
結果をきっかけに、自分の生活を少し振り返ることに価値があると私たちは考えています。
結果を見て、まず一つだけ変えてみる
結果をご説明するときも、「全部改善しましょう」とはお伝えしません。
たとえば、
・毎日10~20分ほど歩く時間を増やしてみる
・朝食にたんぱく質を一品加えてみる
・水分摂取を意識してみる
・就寝時刻を30分だけ早めてみる
・間食や飲酒の回数を一度振り返ってみる
など、今の生活で無理なく変えられそうなことを一つ探すところから始めます。
健康管理は、短期間だけ完璧に行うことよりも、続けられることの方が大切です。
気になる結果は、必要に応じてきちんと確認する
一方で、「Scanアナライザーで注意表示があったから、サプリメントをたくさん飲もう」という使い方はおすすめしていません。
また、反対に「結果が良かったから健診を受けなくても大丈夫」というものでもありません。
健康診断で血糖や血圧、肝機能、脂質などを指摘されている場合や、体重減少、強い疲労感、息切れ、食欲低下など気になる症状がある場合には、Scanアナライザーとは別に医学的な評価が必要です。
当院の結果サマリーでも、健診結果の確認や、必要に応じて診察・血液検査などで確認することを案内しています。
このような方に利用していただきたいと考えています
特に、次のような方には「健康を考えるきっかけ」として利用しやすい検査だと考えています。
・健康診断は受けているが、普段の生活を振り返る機会が少ない方
・最近少し疲れやすくなったと感じる方
・食事や栄養バランスが気になる方
・腸内環境や便通が気になる方
・アンチエイジングや健康寿命に関心がある方
・健康のために何か始めたいが、何から始めればよいか迷っている方
一方、すでに明らかな症状がある方は、Scanアナライザーを先に受ける必要はありません。
胸の痛み、強い息切れ、急な体重減少、持続する腹痛、血便など症状がある場合は、通常の診察を優先してください。

横濱おなか診療所がScanアナライザーを導入した理由
私たちが目指しているのは、単に「病気を治す」ことだけではありません。
以前の記事でもお伝えしたように、年齢を重ねても自分らしく動ける時間をできるだけ長くすることを大切にしています。
「病気というほどではないけれど、最近少し体力が落ちた」
「これからの健康について考えてみたい」
という段階も、生活を見直す大切なタイミングです。横濱おなか診療所では、保険診療を土台としながら、必要に応じて予防医療や自由診療についても一緒に考える方針としています。
その入口は、なるべく手軽な方がよい。
採血なし、約90秒で受けられるScanアナライザーを導入した理由の一つは、そこにあります。
当院では測定結果を分かりやすいサマリーに整理し、生活習慣を振り返るために活用します。
必要があれば、その先に健康診断の確認、血液検査、OligoScan、AGE Reader、腸内フローラ検査、栄養相談など、それぞれ目的の異なる検査やサポートを検討します。
Scanアナライザーだけですべてを判断するのではなく、必要に応じて次の確認へつなぐ入口という位置づけです。
「健康寿命と“自分らしく動ける時間”について詳しくはこちら」
まとめ|結果そのものより「次の行動」につなげるために
健康について考えるとき、大切なのは数字をたくさん集めることではありません。
自分の今の状態に関心を持ち、今日からできることを一つ見つけることです。
Scanアナライザーは、病気を診断したり、血液検査の代わりをしたりするものではありません。
けれど、
「そういえば最近、運動していなかったな」
「食事を少し見直してみようかな」
「一度、健診結果を先生に見てもらおうかな」
と思うきっかけにはなるかもしれません。
地図を持っていても、最初の一歩を踏み出さなければ目的地には近づきません。
Scanアナライザーを、これからも自分らしく過ごすための健康管理の羅針盤として、無理なく健康について考える最初の一歩に活用していただければと思います。

Q&A
Q1.Scanアナライザーで病気が分かりますか?
いいえ。病気を診断するための検査ではありません。
結果は、からだや生活習慣について振り返るための参考情報として活用します。
参考医療機関でも医療機器ではなく、診断・治療目的ではないことが明記されています。
病気が疑われる症状がある場合や、健康診断で異常を指摘されている場合には、必要に応じて診察や血液検査などで確認します。
Q2.血液検査の代わりになりますか?
なりません。
Scanアナライザーに血糖、ミネラル、ホルモンなどに関連する表示があっても、実際の血液中の濃度を測定した結果ではありません。
血糖値、貧血、肝機能、腎機能、ビタミン・ミネラル不足などを医学的に確認する必要がある場合は、適切な検査を行います。
Q3.測定にはどれくらい時間がかかりますか?
当院では、手のひらを置いて約90秒で測定します。
採血はありません。受付・基本情報の入力・測定・結果確認などを含めた全体の所要時間は、混雑状況などによって異なります。
Q4.結果が悪かったら、サプリメントを飲んだ方がよいですか?
結果だけを理由にサプリメントを始める必要はありません。
まずは普段の食事や運動、睡眠などと照らし合わせて考えます。
本当に栄養不足などが疑われる場合には、症状や食事内容、必要な検査を踏まえて判断します。
服用中の薬がある方は、サプリメントとの相互作用にも注意が必要ですので、自己判断で増やしすぎないようにしましょう。
Q5.特に症状がなくても受けられますか?
はい。むしろ「大きな症状はないけれど、健康について一度考えてみたい」という方に活用しやすい検査です。
ただし、健康診断やがん検診など、年齢や状態に応じて推奨される医学的な検査の代わりになるものではありません。
Scanアナライザーは、それらとは役割の異なる「生活を振り返るきっかけ」と考えてください。
「病気というほどではないけれど、これからの健康について一度考えてみたい」
「健診結果を見ても、何から改善すればよいのか分からない」
そのような段階でもご相談いただいて構いません。
横濱おなか診療所では、横浜市緑区・中山駅周辺の皆さまが、病気の治療だけでなく、その前の健康づくりについても考えられるよう、普段の体調や生活背景を伺いながら、分かりやすくお伝えすることを大切にしています。
Scanアナライザーについても、結果を「良い・悪い」だけで判断するのではなく、これから何をしてみるかを一緒に考える材料として活用していきます。
横濱おなか診療所
https://yokohama-onaka.com
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