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ニンニク注射とは?ビタミンB1と疲労回復効果について

公開日:2026年06月14日
更新日:2026年06月14日

こんにちは、横濱おなか診療所の院長 平井です。

「最近、疲れが抜けにくい」
「寝てもだるさが残る」
「忙しい時期だけ、体調を少し整えたい」

このようなご相談をいただくことがあります。
横浜市緑区・中山駅周辺で、消化器内科の診療を行っている当院でも、日々の診療の中で「疲労感」や「体調管理」について相談される方は少なくありません。

疲れの原因は、睡眠不足、ストレス、食生活の乱れ、運動不足、感染症後の体力低下など、身近なものから起こることがあります。
一方で、貧血、糖尿病、肝機能障害、腎機能障害、甲状腺疾患、睡眠時無呼吸症候群、慢性的な炎症、消化器疾患などが背景に隠れていることもあります。
そのため、疲れが長く続く場合には、単に「年齢のせい」「忙しいから」と決めつけず、必要に応じて保険診療で原因を確認することが大切です。

そのうえで、病気が明らかではないものの、忙しい時期や季節の変わり目に、体調を整える選択肢として知られているのがニンニク注射です。
今回は、ニンニク注射とは何か、主成分であるビタミンB1がどのように疲労回復を支えるのか、当院で行っているニンニク注射の内容や投与方法、注射中に感じる「ニンニク臭」の原因について、院長ブログとしてわかりやすくお話しします。

ニンニク注射とは

ニンニク注射という名前を聞くと、「ニンニクの成分を注射するのですか?」と心配される方がいます。
実際には、ニンニクそのものを注射する治療ではありません
一般的にニンニク注射と呼ばれるものは、ビタミンB1、またはビタミンB1誘導体を中心とした注射です。
注射中に、鼻の奥や口の中にニンニクのようなにおいを感じることがあるため、昔から「ニンニク注射」と呼ばれています。

このにおいは、ビタミンB1誘導体であるフルスルチアミンに含まれる硫黄系の構造が関係していると考えられています。
つまり、ニンニクが入っているからにおうのではなく、ビタミンB1誘導体の性質によって、ニンニクに似たにおいを一時的に感じるということです。

ビタミンB1は何をしている栄養素?

ビタミンB1は、体の中で糖質をエネルギーに変える働きを支える大切なビタミンです。
私たちは、ご飯、パン、麺類、甘いものなどから糖質を摂取します。
糖質は、体や脳を動かすための大切なエネルギー源ですが、糖質を効率よく利用するためには、ビタミンB1が必要になります。
ビタミンB1が不足すると、食事からエネルギーをとっているつもりでも、体の中でうまく使い切れず、疲れやすさやだるさを感じやすくなることがあります。
特に、炭水化物に偏った食事が多い方、アルコールをよく飲む方、忙しくて食事が不規則な方、運動量が多い方、夏バテしやすい方では、ビタミンB1の需要が高まりやすいと考えられます。

現代の食生活では、カロリーは足りていても、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素が不足しやすいことがあります。
このような背景から、ニンニク注射は「疲労回復をサポートする自由診療」として、多くの医療機関で行われています。

ニンニク注射に期待される疲労回復効果

ニンニク注射で期待される主な働きは、エネルギー代謝のサポートです。
ビタミンB1が糖質代謝に関わることで、体がエネルギーを作り出す過程を支えます。
その結果として、疲労感、だるさ、体力低下、夏バテ、仕事や家事での疲れが気になる方にとって、体調管理の一助になる可能性があります。

ただし、ここで大切なのは、ニンニク注射は「疲れの原因をすべて治す治療」ではないという点です。
疲労感の裏に、貧血、糖尿病、肝臓や腎臓の病気、甲状腺疾患、慢性的な炎症、睡眠障害、うつ状態などが隠れていることもあります。
そのため、疲れが長く続く場合や、体重減少、発熱、動悸、息切れ、食欲低下、腹痛、下痢、便秘、血便などを伴う場合には、まず保険診療で原因を確認することが大切です。

横濱おなか診療所では、消化器内科・胃腸内科として、腹痛、下痢、便秘、過敏性腸症候群、胃もたれ、食欲不振、血便などの相談にも対応しています。
必要に応じて、胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡検査、血液検査、腹部エコーなどを組み合わせて、体調不良の背景を確認します。

当院のニンニク注射の内容

横濱おなか診療所で行っているニンニク注射は、ビタミンB1誘導体を中心に、ビタミンB群とビタミンCを組み合わせた強化版のレジメンです。

主成分として、ビタミンB1誘導体(フルスルチアミン)50mgを使用しています。
フルスルチアミンは、ビタミンB1を体内で利用しやすくする目的で使われる成分です。

さらに、ビタミンB群として、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン(ニコチン酸アミド)、パントテン酸関連成分などを組み合わせています。
また、当院のレジメンでは、ビタミンCを総量1050mg配合しています。
ビタミンCは、抗酸化作用やコラーゲン合成、体調管理に関わる栄養素として知られています。

疲労感が気になる方の中には、食事の乱れやストレス、睡眠不足などを背景に、複数の栄養素の不足が重なっていることもあります。
そのため当院では、ビタミンB1だけでなく、ビタミンB群とビタミンCを組み合わせることで、日々のコンディションを多面的に支える内容としています。

投与方法は「注射」と「点滴」から選べます

当院のニンニク注射は、患者さんのご希望やにおいへの感じ方に応じて、投与方法を選べるようにしています。
ニンニク臭に抵抗が少ない方は、注射、いわゆる1shotでの投与を選択できます。
短時間で投与できるため、お忙しい方でも受けやすい方法です。
一方で、ニンニク臭が苦手な方、注射中のにおいが不安な方、ゆっくり投与したい方には、30分ほどかけて点滴で投与する方法をご案内しています。
点滴では、生理食塩液で希釈し、ゆっくり投与することで、においの感じ方や血管への刺激感をやわらげることが期待できます。

「においが心配だけれど受けてみたい」という方は、無理に1shotで行う必要はありません。
当院では、患者さんが安心して受けられるように、投与前に説明を行い、体調やご希望に合わせて方法を相談しています。

当院のニンニク注射の料金

当院のニンニク注射は、自由診療として行っています。

料金は、1回 3,000円です。
自由診療のため、保険診療とは別の扱いになります。

また、体調や持病、内服薬の状況によっては、先に保険診療での評価をおすすめする場合があります。
疲労感の原因がはっきりしない場合や、症状が長引いている場合には、注射だけで済ませるのではなく、必要に応じて血液検査や診察で確認することが大切です。

ニンニク注射がおすすめされやすい方

ニンニク注射は、次のような方で検討されることがあります。

疲れが抜けにくい方
仕事や家事、介護などで忙しい方
睡眠不足が続いている方
夏バテや季節の変わり目のだるさが気になる方
アルコールを飲む機会が多い方
食事が炭水化物に偏りやすい方
運動やトレーニング後のコンディションを整えたい方
ビタミンB群やビタミンCの不足が気になる方

一方で、あくまで自由診療としての体調管理の選択肢であり、すべての方に必要なものではありません。
食事、睡眠、運動、ストレス対策といった生活習慣の土台が整っていない場合には、注射だけで疲労感を根本的に解決することは難しいこともあります。

当院では、ニンニク注射を「頑張るための一時的な無理の補助」としてではなく、体調を見直すきっかけの一つとして考えていただければと思っています。

注射とサプリメントの違い

ビタミンB1は、食事やサプリメントから摂取することもできます。
豚肉、玄米、豆類、ナッツ類などにはビタミンB1が含まれています。
日々の栄養管理としては、まず食事から必要な栄養素をとることが基本です。

一方で、注射や点滴は消化管を通らずに投与されるため、短時間で補充しやすいという特徴があります。

ただし、「注射の方が必ず優れている」という意味ではありません。
普段の栄養状態、胃腸の調子、生活習慣、疲労の程度、基礎疾患の有無によって、適した方法は変わります。
消化器内科の立場から見ると、栄養素は単に「入れる」だけでなく、食事を消化し、吸収し、体内で使える状態にすることが大切です。
胃もたれ、慢性的な下痢、便秘、過敏性腸症候群、食欲不振などがある場合には、栄養を補う前に、胃腸の状態を確認することも重要です。

副作用と注意点

ニンニク注射は、一般的には比較的受けやすい自由診療ですが、医療行為である以上、注意点があります。
注射部位の痛み、赤み、内出血、血管痛、気分不快などが起こることがあります。
まれではありますが、薬剤に対するアレルギー反応が起こる可能性もゼロではありません。
また、持病がある方、妊娠中・授乳中の方、薬を多く内服している方、過去に注射や点滴で気分が悪くなったことがある方は、事前に医師へお伝えください。

ビタミンB群やビタミンCは水溶性のビタミンですが、「多ければ多いほど良い」というものではありません。
自由診療であっても、体調や目的に合わせて、必要性を確認しながら行うことが大切です。

疲労感の裏に病気が隠れていることもあります

「疲れやすい」という症状は、とても身近です。
そのため、つい軽く考えてしまうことがあります。

しかし、医療の現場では、疲労感をきっかけに、貧血、糖尿病、肝機能障害、腎機能障害、甲状腺機能異常、睡眠時無呼吸症候群、悪性腫瘍、慢性炎症などが見つかることもあります。

特に、次のような場合には、ニンニク注射を受ける前に、保険診療での相談をおすすめします。

疲労感が数週間以上続いている
体重が意図せず減っている
息切れ、動悸、めまいがある
発熱や寝汗が続く
食欲が落ちている
腹痛、下痢、便秘が続いている
血便や黒い便がある
健診で貧血、肝機能、血糖、腎機能などの異常を指摘された

横浜市緑区の中山駅周辺で、内科、消化器内科、肛門外科、内視鏡検査について相談したい方は、症状に応じて医療機関で相談していただくことが大切です。
当院でも、必要に応じて胃カメラ、大腸カメラ、腹部エコー、血液検査などを行い、専門医の視点から体調不良の原因を確認していきます。

横濱おなか診療所で大切にしていること

横濱おなか診療所は、横浜市緑区・中山駅近くで、胃腸内科、肛門外科、内科、外科の診療を行っています。
当院では、おなかとお尻の診療を中心にしながらも、地域のかかりつけ医として、生活習慣病や体調不良の相談にも幅広く対応しています。
ニンニク注射のような自由診療についても、「流行っているから」「何となく元気になりそうだから」という理由だけでおすすめするのではなく、患者さんの症状や背景を伺いながら、必要性を考えることを大切にしています。
疲労感がある方の中には、検査で異常が見つからないものの、生活リズムや食事内容、睡眠、ストレスが関係している方もいます。

そのような場合には、注射だけでなく、食事や睡眠、運動、腸内環境、生活習慣の見直しも含めて、無理のない方法を一緒に考えていきます。

まとめ

ニンニク注射は、ビタミンB1誘導体を中心とした注射で、糖質代謝やエネルギー産生を支えることで、疲労回復をサポートする自由診療です。
実際にニンニクが入っているわけではなく、ビタミンB1誘導体であるフルスルチアミンに含まれる硫黄系の構造により、投与中にニンニクに似たにおいを感じることがあります。
当院のニンニク注射は、フルスルチアミン50mgを中心に、ビタミンB群とビタミンC総量1050mgを組み合わせた内容です。

投与方法は、においに抵抗が少ない方には短時間の1shot注射、においが苦手な方には30分ほどの点滴投与を選択できるようにしています。

料金は、1回 3,000円です。

忙しい時期の疲労感、夏バテ、体力低下、食生活の乱れが気になる方にとって、体調管理の選択肢の一つになることがあります。
一方で、疲労感の背景には、貧血、糖尿病、肝臓・腎臓・甲状腺の病気、睡眠障害、消化器疾患などが隠れている場合もあります。

疲れが長く続く場合や、腹痛、下痢、便秘、血便、体重減少などを伴う場合には、まず医師に相談することが大切です

横濱おなか診療所では、横浜市緑区・中山駅周辺の皆さまにとって、消化器内科、肛門外科、内科、内視鏡検査を通じて、体調不良の背景を丁寧に確認する診療を心がけています。

ニンニク注射を含めた自由診療についても、無理にすすめるのではなく、患者さんの体調や目的に合わせて、必要性を一緒に考えていきたいと思います。

Q&A:ニンニク注射についてよくある質問

Q1. ニンニク注射には、本当にニンニクが入っていますか?

いいえ、ニンニクそのものが入っているわけではありません。
主成分はビタミンB1誘導体であるフルスルチアミンです。
注射中にニンニクのようなにおいを感じることがあるため、ニンニク注射と呼ばれています。

Q2. ニンニク臭は周囲にも強くにおいますか?

多くの場合、周囲に強いにおいが広がるというより、本人が鼻や口の奥で一時的に感じるにおいです。
血液中に入った成分が肺を通り、呼気として抜けることで、鼻の奥ににおいを感じることがあります。

Q3. においが苦手でも受けられますか?

はい。
当院では、においに抵抗が少ない方には1shot注射、においが苦手な方には30分ほどかける点滴投与をご案内しています。
においが不安な方は、事前にご相談ください。

Q4. ニンニク注射をすれば、疲労は必ず取れますか?

必ず疲労が取れるというものではありません。
ビタミンB1はエネルギー代謝を支える栄養素ですが、疲労の原因は人によって異なります。
睡眠不足やストレスだけでなく、貧血、糖尿病、肝臓や腎臓の病気、甲状腺疾患、睡眠時無呼吸症候群などが関係していることもあります。
疲労が長く続く場合は、まず原因を確認することが大切です。

Q5. どのくらいの頻度で受けるものですか?

頻度は、体調や目的によって異なります。
忙しい時期だけ単回で受ける方もいれば、体調管理の一環として定期的に検討される方もいます。
ただし、自己判断で頻回に受けるのではなく、医師と相談しながら無理のない範囲で考えることをおすすめします。

Q6. 胃腸の不調がある場合も受けられますか?

胃もたれ、下痢、便秘、腹痛、食欲不振などがある場合は、まず胃腸の状態を確認することが大切です。
疲労感の背景に、消化吸収の問題や慢性的な炎症が関係していることもあります。
横濱おなか診療所では、症状に応じて消化器内科としての診察や、必要に応じた胃カメラ・大腸カメラなどの内視鏡検査も検討します。

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